泣いて笑って健やかに 赤ちゃん相撲大会 一関・千厩【岩手】
第22回みちのくせんまや赤ちゃん相撲大会(千厩町愛宕花相撲保存会主催、岩手日日新聞社など後援)は13日、一関市千厩町の愛宕神社神楽殿で開かれた。県内外の赤ちゃん力士が笑ったら勝ちの取組を繰り広げ、見守る家族らに笑顔が広がった。 子どもの健やかな成長を願い2003年から開催。市内を中心に遠くは東京から、おおよそ生後6カ月~1歳半の126人が参加を申し込んだ。 健康祈願に続き行われた開会行事で、同保存会の永澤由利会長は「きょうのような青空が広がるように子どもたちが成長し、豊かな地域づくりにつながってほしい」とあいさつした。 新型コロナウイルス対策は昨年より緩和され、東西力士の間の仕切り板は撤去されたが、引き続き親方衆に代わって保護者が赤ちゃん力士を抱えて取組が行われた。赤ちゃん力士は「どっこい、どっこい、どっこいな」の掛け声で互いに顔を見合わせた。初めから笑顔だったり、終始眠そうにしていたりと見せる表情はさまざまで、見守った大勢の来場者は顔をほころばせていた。 参加した小野寺穂ちゃん(生後11カ月)の母裕加さん(34)=同市=は「なかなかない機会。子どもの成長を願って参加することができて良かった」と話していた。 取組後、赤ちゃん力士には記念品が贈られた。同保存会による郷土芸能の花相撲披露もあった。