パナソニック 電動アシスト自転車用バッテリーパック自主回収 発煙・発火のおそれ
パナソニックサイクルテックは4月23日、同社の電動アシスト自転車の一部機種に搭載されたバッテリーについて、発煙、発火のおそれがあるとして自主回収と無償交換(リコール)を実施すると発表した。 【もっと写真を見る】
パナソニックサイクルテックは4月23日、同社の電動アシスト自転車の一部機種に搭載されたバッテリーについて、発煙、発火のおそれがあるとして自主回収と無償交換(リコール)を実施すると発表した。 バッテリーの品番とロット番号の確認が必要 対象となるバッテリーの品番とロット番号は以下のとおり。品番とロット番号の両方が下記一覧に該当する物が自主回収の対象だ。 バッテリー品番とロット番号は、バッテリー側面のラベルに記載がある。所有するバッテリーが自主回収対象だった場合の対応手順は、以下のとおりだ。 ●バッテリー交換の流れ 1.バッテリーを充電せず、周辺に可燃物のない場所に保管する 2.同社の受付窓口(ウェブ/LINE/フリーダイヤル)まで連絡し、必要事項を伝える 3.同社から新品バッテリーと貸し出し用放電器が届く 4.自主回収対象のバッテリーを貸し出し用放電器で放電する 5.放電が終わった自主回収対象のバッテリーと貸し出し用放電器を同社へ返送する 回収前にやむを得ず電動アシスト自転車を使う場合は、バッテリーの交換が済むまで充電を控えるよう同社は案内している。 交換申込の受付は2024年4月23日より開始。LINEでの受付は2025年4月22日までの期間限定だが、フリーダイヤルは同日以降も継続する。 原因はバッテリーセル内外での短絡 対象となるバッテリーについては、2020年5月以降、内部焼損、発煙、発火といった事故が13件発生。同社が調査したところ、過去に同社のバッテリーで発生したリコールとは別の問題が判明したため、今回新たにリコールを実施する運びとなった。 原因は安全弁が腐食により内部短絡して発火するパターンと、安全弁の開裂部から漏れ出た電解液がカシメ部の金属材料を溶解させ、時間経過による結晶化によりバッテリーセル外部で短絡し発火するパターンがあるという。 なお、前述の13件の事故については、いずれも人的被害は報告されていない。 文● @sumire_kon