ユーヴェを撃破したインテルの完成度が高すぎる 「チーム力の違いを目の当たりにした」
デル・ピエロ、カペッロも脱帽
4日、セリエAではインテルVSユヴェントスの首位攻防戦が行われた。まだ試合数は残っているものの、今季のスクデット争いはこの2チームに絞られたと見ていいだろう。 今回の直接対決が持つ意味は大きかったが、この勝負を制したのは首位インテルだ。前半37分に相手のオウンゴールで先制し、最後までそのリードを守り続けた。 両チームともクオリティは高かったが、ユヴェントスOBの元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロ氏はインテルの方が一枚上手だったとライバルを称える。 「すべてにおいて、チーム力の違いを目の当たりにした。インテルは非常に団結していて、いつ攻撃し、いつ守るべきかを知っているチームだ。ユヴェントスの方はチャンスを決め切らないといけなかったね。このような試合に勝ちたいなら、決定的でなければならない。ユヴェントスはフィジカルも強く、守備も良い。他チームとのゲームでは非常に良い成績を収めるだろう。しかし、直接のライバルとの対決ではそれ以上のものが必要だ。今日のインテルはそれを示したね」(伊『sky Sports Italia』より)。 インテルは今季リーグ戦での失点を僅か10点に抑えているチームだ。堅い守備をベースに、ボールを奪えば選手たちが続々とボールホルダーを追い越して敵陣へと侵入していく。その連動性はユヴェントスを上回っていた。 名将ファビオ・カペッロ氏もインテルのパフォーマンスを絶賛する。 「インテルのスクデットが疑問視されたことは一度もなかったように思うが、今回のゲームでインテルのクオリティとタレント力の優位性が明らかとなった。インテルは中盤で優勢だった。チャルハノールを中心に、MFの優れたクオリティが違いを生み出したんだ。この勝ち点3は、はるかに価値がある。これでインテルはより落ち着いてプレイできるようになるだろう」 やはり現在のセリエAでインテルのクオリティは他チームを圧倒しており、今のインテルを攻略するのはかなり難しいだろう。今月からはチャンピオンズリーグの決勝トーナメントもスタートし、昨季ファイナリストであるインテルも要注目チームの1つだ。今のクオリティならば欧州の頂点に立っても不思議はないだろう。
構成/ザ・ワールド編集部