巨額損失62億円 カジノ専門家は元通訳・水原一平容疑者の姿を「負け追い」と分析 ”胴元”すでに別の球団関係者にアクセスも?【MBSニュース解説】
「スポーツ関係者を狙うってことは、その先は八百長」
――もし、胴元とされる人物が水原容疑者を狙ったんだとしたら、どういう狙いがあったんですか。 (国際カジノ研究所の木曽崇所長)基本的に、スポーツ関係者を狙うってことは、その先にイカサマ、八百長だったり、そこまで視野に入れた勧誘行為だと思います。 ――一般のギャンブラーが知り得ない情報、大谷選手は今日調子悪いよ、とかケガで明日の試合は出ない、とか、もしかしてそういうことをギャンブルにうまく利用できないか、そういう狙いがあった可能性はありますか。 わざわざスポーツ関係者を狙うのはそういうことでしょう。球団の内部情報も、彼らにとっては価値がある情報。これ、エンゼルス球団内で、他の人にもアクセスしている可能性があるので、実は水原容疑者だけで終わらない可能性がまだあるんです。
のめり込む水原容疑者のような姿「負け追い」
――賭博業者とのやり取り。2021年9月に始まって、出てくる額も大きくなっていき、2022年末には3000万円頼むというやりとりがあります。「バンプ」いわゆるツケで払う、勝てば返せる。これはのめり込んでいくパターンですか。 (国際カジノ研究所の木曽崇所長)そうです。業界内では、こういう行為を「負け追い」といいまして、前に負けた金額を返すために、より大きな金額を賭けていくのは、雪だるま式に大きくなっていく典型例です。 ――最初の掛け金は、実は10ドル(1500円)。最終的には2400万円位。これ、他の州の合法業者でギャンブルをやることはできなかったのですか。 アクセスは国内からできないです。アメリカ国内の各州は、別の州からアクセスができないようにしてあるので、そういう意味ではカリフォルニア州の人たちは、やるとしたら海外の業者にアクセス、そういう業者も一部あると思います。(2024年4月15日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)