闇バイト「応募しないで」 相次ぐ強盗事件、国家公安委員長呼びかけ
首都圏を中心に8月以降に闇バイトが絡む強盗事件が相次いでいることを受け、坂井学・国家公安委員長は24日の定例会見で、犯罪に加担しそうになっている人などに対し、「勇気をもって抜け出して」と呼びかけた。 一連の事件では23日までに、いわゆる「闇バイト」に応募した実行役ら30人超が逮捕されている。 坂井氏は求人情報を探している人に対し、匿名性の高いアプリに誘導して個人情報を送信させるなどの募集には「応募しないで」と訴えた。犯罪に加担しそうになっている人に対しては、脅迫を受けた場合でも「警察は家族もしっかり保護する」とし、警察に相談するよう呼びかけた。 国民に対しても、電話や自宅訪問で資産や在宅の状況を聞き出して犯罪に利用する事例が多いため、同様の電話や訪問があれば「ためらいなく110番通報するなど協力してほしい」と述べた。 同じ会見で、警察庁の露木康浩長官は「国民の体感治安に大きく影響を及ぼしており、非常に深刻な事態だ」と述べた。指示役らの検挙に至っておらず、首謀者を早期に逮捕することが最も重要だとして、全容解明に向けて捜査を進めるとした。（板倉大地）
朝日新聞社
