今季のアンダーカバーは、ミステリーサスペンスの世界観を表現──特集:ロングがショートか。2024-25年秋冬のアウター選びはどっちだ?
モードとストリートが共鳴するアンダーカバー。今シーズンはミステリーサスペンスなエッセンスが加わった、独自のカオスな世界観を構築している。 【写真を見る】それぞれのプライスとディテールをチェック!
作品に漂う奇妙な空気を反映
1990年代にアメリカで放送されたドラマ『ツイン・ピークス』より着想を得てコレクションを展開。劇中に登場するキャラクターのジャガードパッチをデコレートするなど、同作ならではの奇妙な猟奇的な世界観をデザインに反映している。デニムやミリタリーを基調としたアイテムが主軸だが、多彩な切り替えを採用するなど、いずれもアンダーカバーのフィルターを通したモード感漂うコレクションとなっている。 ■JACKET ネイビー×グレーをベースにした大判のチェックが映えるボタン仕様のウールブルゾンは、バイアス方向にして作られたユニークなデザインがポイント。ボクシーなシルエットが、適度にゆとりのある繊細なサイズ感を際立たせる。フロント部分には2つのウェルトポケットを装備している。 ■COAT ブラックデニム地のボア付きロングジャケットは、全体的に施した繊細な手刺し風のクロスモチーフの刺繍が上品なアクセントになっている。ネオバボタンにあしらった「UNDERCOVER CHAOS AND BALANCE」のロゴを刻印もポイント。さらに裏地&襟部分にはハイテクフリースであるポーラテックを採用。薄く軽量でありながら、優れた保温性と通気性を実現する。 ■COAT ボルドーのベンチコートは、胸もとに映画『ツイン・ピークス』の登場人物のジャガードパッチをあしらい、さらに右袖部分にも劇中で出てくるモチーフのワッペンを配置。作品を彷彿とさせる日常のなかに漂う、陰鬱で不思議なムードを醸している。裏地はポーラテックを使用しているので保温性も抜群だ。 ■BLOUSON ネイビーカラーをベースにしたブルゾンは、身頃部分はコーデュロイ仕様のトラッカージャケット、スリーブはフライトジャケットをモチーフに仕上げた、大胆な切り替えデザインが目をひく。民族衣装をモチーフにした裾部分は、ほぼ職人の手作業で仕上げているという、繊細なビーズ装飾パーツをあしらっている。 ■アンダーカバー TEL:03-5778-4805
文・オオサワ系、森下隆太 写真・高橋絵里奈 スタイリング・安倍拓志 編集・岩田桂視(GQ)