つばさの党、活動拠点に男女10人で集団生活〝妨害活動〟の実態 他陣営やタレントら自宅住所などの情報、SNSで協力者募る
4月に行われた衆院東京15区補選を巡り、公選法違反(自由妨害)の疑いで政治団体「つばさの党」の代表ら3人が逮捕された事件で、スタッフら男女約10人が、落選した幹事長、根本良輔容疑者(29)の東京都練馬区の自宅で集団生活をしていたことが分かった。警視庁捜査2課はつばさの党の活動拠点とみて実態を調べる。 【写真】送検される根本良輔容疑者。カメラに向かって笑顔で手を振る様子も… 捜査2課は13日、千代田区の党事務所や党代表、黒川敦彦容疑者(45)と根本容疑者の自宅の計3カ所を家宅捜索した。捜査関係者によると、その後の捜査で、根本容疑者宅に男女約10人が寝泊まりしていたのを確認した。 逮捕された3人の他、複数のスタッフも配信する動画の撮影役や運転手などとして他陣営の選挙活動の妨害に関与した疑いがあるとみて捜査している。 根本容疑者の自宅は住宅街にある一軒家で、地下室もある3階建てとみられ、住み込みの支援者を含めて男女十数人が出入りしていたと産経新聞が伝えている。 妨害行為を受けていた他陣営の関係者によると、補選中には、インターネット上で匿名で多数の人間が自由に会話に参加できる「チャット」機能を使い、他陣営の候補者の居場所や動向をリアルタイムで知らせる協力者を募っていたとして警戒感をあらわにしていた。 また、他陣営関係者やタレントらの自宅住所などに関する情報もSNSで募っていたとみられる。 捜査関係者は妨害活動は組織的に行われていたとみて調べているが、今後の実態解明が待たれる。