世界3大自転車レースで最も過酷な「ジロ・デ・イタリア」にチューダーが初参戦
ヨーロッパでは自転車の大きなレースが3つあり、それをグランツールと呼ぶ。「ジロ・デ・イタリア」、「ツール・ド・フランス」、「ブエルタ・ア・エスパーニャ」がそれに当たる。2024年5月4日から始まった第107回「ジロ・デ・イタリア」では、チューダーがオフィシャルタイムキーパーを務めるだけでなく、2年前に結成された「TUDORプロサイクリングチーム」がレースに初参戦した。 【写真11点】チューダーが初参戦、「ジロ・デ・イタリア」の様子
コンセプトは「Born To Dare」極限の環境に耐え、挑戦し続ける
今回のジロは22チーム176名の選手が参加し、優勝を目指して3週間をかけて総距離約3400kmを走った。 チューダーは「Born To Dare」というスローガンを掲げる。挑戦者としてのマインドを常に持ち、勇敢に戦う。ラグビーやヨットレースに加えて、自転車の世界でも、そのスローガンを浸透させることで大会を盛り上げた。 自転車レースは肉体的にも精神的にもきつい。ジロでは急な峠や坂、未舗装登坂路などが多岐にわたり待ちかまえ、グランツールでは一番過酷なレースだといわれる。 ロードレースはエースがいて、それをアシストする選手がいるチーム競技。アシストはエースの脚を温存すべく、戦略的に風よけになり、補給も運ぶ。エースは結果を求められ、アシストメンバーは献身性が求められる。 だからこそ、チューダーはその過酷さに敬意を表し、この伝統ある大会を盛り上げた。チューダーチームの総合順位は22チーム中17位。初参戦にしてはなかなかの健闘だった。引き続き、その歩みに注目していきたい。