【DeNA】牧が初回4番満弾で中大後輩・石田裕のプロ1勝援護 ピンチに声かけするも返ってきたのは「おいっす」
◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA8―5ソフトバンク(9日・横浜) DeNAのドラフト5位・石田裕太郎投手(22)が5回5安打1失点で初勝利を挙げた。新人の初登板初先発勝利は球団では20年坂本裕哉以来11人目。また、石田裕の中大の先輩である牧秀悟内野手(26)が球団では1988年5月3日のヤクルト戦(横浜)のポンセ以来36年ぶりとなる「初回4番満塁弾」で援護した。 * * * 偉大な先輩が後輩を後押しした。DeNA・牧は初回無死満塁、和田の投じた外角への140キロ直球を仕留めた。高く舞い上がった打球は左翼スタンドへ飛び込んだ。先制の7号満塁弾。「チャンスだったのでいい形で点が取れた。久々に4番に入ってしっかり結果を出せましたし、後輩の前でしっかりいいところを見せられた」と胸を張った。 右太もも裏の肉離れで一時戦線離脱し、5月31日に1軍復帰。6月2日の日本ハム戦(エスコン)以来となる4番に座った。1日の同戦以来、久しぶりに快音を響かせた。試合前には田代打撃コーチに助言を求めており、お立ち台では「田代さんのおかげです」と感謝の言葉を口にした。 先発した石田裕は中大時代の3学年後輩。初回2死満塁のピンチの場面では後輩へ声をかけるも、「おいっす」という返事に思わず笑顔になる場面も。「(石田裕は)今日だけで満足せず次回もしっかりやって。(自分も)援護できるようにしていきたい」。たくましく成長した後輩に負けじと4番がチームをけん引していく。(内藤 菜月)
報知新聞社