【陸上】五輪・世界陸上代表の髙橋英輝「代表争いはやり切った」/日本選手権20km競歩
◇第107回日本選手権20km競歩(2月18日/兵庫県神戸市・六甲アイランド) パリ五輪代表選考会となる第107回日本選手権20km競歩が行われ、男子は池田向希(旭化成)が1時間16分51秒で2連覇を果たしてパリ五輪代表に内定した。 日本選手権20km競歩 上位成績をチェック! これまでオリンピックはリオ・東京の2度、世界選手権は5度の代表で、日本選手権は最多6回の優勝を誇る髙橋英輝(富士通)は6km付近で途中棄権となった。 髙橋は「もう少し勝負できるかなと思っていましたが、ちょっと身体が動きませんでした。オリンピックを目指していたので、その男女混合リレーの枠も見えなくなった時に気持ちが追いつかなかったです。応援してくださった方々に申し訳ない」と振り返る。 日本選手権に向けて「少し自分のキャパ以上に練習をし過ぎたのかな」と万全な状態に仕上がらなかったことも明かす髙橋。途中棄権に「やることはやってこられた」とし、「チームと相談しますが、代表争いは最後かな、と。もうやり切ったと思っています」と、現時点で一線を退く意向も示した。 2015年には日本記録樹立など日本競歩を引っ張ってきた髙橋。これまでのキャリアを振り返り、「表舞台(世界大会)では結果を出せたとは言えませんが、その悔しさが原動力になっていました。競歩を通していろんなことを学びました」と語る。 世界大会のメダルや入賞には届かなかったが、歴史を築いてきた1人。髙橋は過去最高レベルとなったオリンピック選考会を歩く頼もしい後輩たちを温かいまなざしで見守っていた。
月陸編集部