15日公示、27日投開票の衆院選に関連して、群馬県内の比例代表の政党別得票率の動向を直近のデータで振り返った。令和3年選挙では、32万5171票を獲得した自民党が最多となり、得票率は38・38％を占めた。次いで、立憲民主党の17万832票（得票率20・16％）。公明党12万1067票（同14・29％）、日本維新の会7万8652票（同9・28％）、共産党6万1592票（同7・27％）、れいわ新選組3万901票（同3・65％）、国民民主党2万9689票（同3・50％）－などとなった。 自民は5小選挙区で議席を独占し、「保守王国・群馬」の底力を見せつけたが、県全体での得票率は40％を割った。隣県の新潟県では、小選挙区で2勝4敗と伸び悩んだ自民の得票率が43・94％を記録しており、党勢の退潮を危惧する向きもある。 議席数と得票率の乖離（かいり）を巡っては、例えば1区を見ると、混迷した公認争いを収拾し、候補の一本化を図った自民に対し、同様の混乱を生じた立民は、複数候補が立候補する事態となったうえ、共産候補も出馬。野党共闘が実現せず、結果的に自民候補を利した－などの事情がある。