日本とフランスでこんなに違う「話し方」。相談をされても“あえて“忠告”はしない
人の話を聞くときは年齢に関係なく、無垢の心で
フランス人に日本の「先輩・後輩」という概念を説明してもなかなか理解されません。23歳の新入社員と55歳のベテラン社員がすぐに親友になれる国なのです。自分が若手の立場だったときは年上の友達といることになんの違和感もありませんでした。 でも自分が上の立場になってみると、今までの経験やそれによって得た自信が「素直な自分になること」「初心者の気持ちになること」を邪魔すると感じています。 30年前、私の親友が無垢な心で私に接してくれたおかげで、彼女だけが私になにかをもたらすのではなくて、相互的なギブアンドテイクの関係にしてくれたのだと思います。私も若い友達ができたら無垢な心で、知らないことをたくさん教えてもらおうと思います。
意外に心細やかなフランス人の本当の姿
フランス人といえば個人主義でずけずけとものを言うというイメージがあるかもしれません。自分がしたいこと、嫌なことについてははっきり主張しますが、他人のやり方や忠告などについては、それぞれ個人の意見を尊重してくれるようなデリケートな心づかいをする面があります。私はそんな繊細なところが好きです。
ペレ信子