30代、40代のための"ソフト老害"診断! 若くして部下にイライラしすぎていない?
次は、コロナ禍を経て、リモートで業務や資料確認のお願いをすることが当たり前になった時代ゆえのズレ。 「確認書類に付箋や上紙をつけない」(Q8)ことに関しては、半数以上が気になると回答。特に、腹が立つ人の割合が全体の中でも高かったので、部下には「『ご確認お願いします』と付箋などで添えると丁寧だよ」と指導してあげると親切かもしれない。 「メール送信や書類提出後に、席からいなくなる」(Q9)は気にする人が半数以下と、席を離れてしまうことに関しては致し方ないと思っているようだが、「自分が席に行っても仕事の手を止めず対応する」(Q10)ことに関しては、腹が立つと答えた人が多かった。 コロナが明けて、社外の取引先に出向くことも多くなった。3年目までの新人はまだ慣れていないのか、「名刺交換マナーがなっていない」(Q11)や「クライアントに勧められる前に水に口をつける」(Q12)などを気にする人が6割と多く、初対面のマナーに関して、部下ができていないなら注意してあげるのが良さそうだ。 そして、いざ会議に突入。「会議資料を印刷せず、オンライン共有で済ます」(Q13)は6割近くが気にならないと回答し、コロナ後の文化として定着しつつあるのかもしれない。 会議後の帰り際、「エレベーターから先に降りようとする」(Q14)も同じく6割近くが気にしていないことが判明。ただ、取引先へのマナーとしてひと言指導してあげるのがベストだろう。 続いて、こちらもコロナ後に増えた会食や飲み会でのマナー。半数以上が気にしていたのは「おごった翌日にお礼を言わない」(Q15)こと。お金に関してはシビアな人が多いようだ。 逆に、食事中の「大皿料理に自分から手をつける」(Q16)や「率先して店員を呼ばない」(Q17)に関しては半数以上が気にならないとしており、取引先との会食ならまだしも、内輪の飲み会では目をつぶってあげてもいいのかも。 * * * 以上のようなアンケート結果が出そろったが、まとめとして、20代の部下からヒソヒソ「ソフト老害」と笑われないためにはどうすればいい? 後田氏が語ってくれた。 「若い人に『弟子入り化』することです。わからないことは、恥を捨てて聞く。年上だから正解なのではなく、世の中のニーズに合うのが正解です。年齢や経験、今までの慣習が正解でないという心構えが、気持ちを若く保ってくれますよ」 取材・構成/かくしごと イラスト/福田嗣朗