「光る君へ」突然のクビ宣告のロバート秋山 「日記に書け」理不尽人事を愚痴れる妻はもういない
10日に放送されたNHK大河ドラマ「光る君へ」では、花山天皇が騙されて出家してしまう寛和の変が描かれた。突然の出家で、藤原兼家(段田安則)が摂政となり、これまで仕えていた人間は全員クビ。これに藤原実資(ロバート秋山)は怒り狂うも、不満を愚痴っていた妻は、史実ではすでに亡くなっており、ネットも同情の声が上がった。 花山天皇(本郷奏多)を謀り、出家させることに成功した兼家。その翌朝、務めに出てきた役人たちの所へ、兼家は道兼(玉置玲央)を連れてやってくる。兼家は「昨夜、帝がにわかにご退位」「新しい帝の摂政はこの兼家。先の帝の蔵人はすべて先のならいによりその任を解く。新しい蔵人頭は道兼。よしなに頼むぞ」と言いだし、実資たちは仰天。 道兼は「蔵人頭、藤原道兼である。新しい蔵人は以下の通り…」と文書を読み上げようとすると、実資は「そのようなことはおかしい!昨夜一体何があったのか、お聞かせ頂かねば筋が通らぬ」とかみつくも、道兼は「静まりませ」と取り合わなかった。 実資はこれまでも理不尽な人事があるたびに妻の桐子(中島亜梨沙)に愚痴を聞いてもらっており、これに桐子も「日記に書きなさいよ」「日記、日記、日記!」などと返答。実資は「書かぬ!恥ずかしくて書けぬ!」などと言うも、結果、実資は「小右記」に人事の不満を記していた。 この2人の夫婦漫才のようなやり取りはネットで話題となっており、今回の突然のクビ宣告に、実資は桐子に愚痴をぶちまけると思われたが…。 史実によると、この花山天皇の出家という寛和の変は986年7月に起こっており、実資最初の妻の源惟正の娘は986年6月に亡くなったとある。桐子を演じた中島も3日のXで「次はもう少し長く生きたい…な」と記しており、すでに亡くなったことを示唆している。そう、この突然のクビを愚痴る相手がいないのだ。 これにネットも「寛和の変は、実資、妻を亡くしてすぐのことだったのか 6月は激動だっただろうな」「桐子様がお亡くなりになっているというのも辛いな。理不尽に任を解かれた実資は、それをこぼす相手がもういないのか。と。日記に書きな…」「すごくショックです…(泣)もう愚痴をこぼしても、『日記に書きなさいよ』と言うてくれぬのか……と実資が独りごちるシーンを想像してしまいました」など、寂しがる声が上がっていた。