高橋礼投手はなぜ勝てるのか【立浪和義の超野球論】
完成度も高い
6月19日現在で被打率は対左が.182、対右は.224
ソフトバンクの高橋礼選手が、交流戦に入って好調を維持しています。6月15日のDeNA戦(ヤフオクドーム)では7回を1失点で、早くも7勝目。プロ2年目、昨年は0勝1敗ですから、大ブレークです。4月末時点で4勝無敗、防御率1.44と素晴らしいスタートを切り、その後、少し防御率は落としていましたが、まだ1敗と“負けない投手”でもあります。ベンチとしては頼もしい存在でしょうね。 私も実際、打席に入ってみないと分かりませんが、188センチの長身でのアンダースローとなると、打者は目線が動き、タイミングを合わせるのが難しいと思います。 それでなくてもアンダースローの投手は厄介です。絶対数自体が少ないうえに、低い位置からリリースするのでボールが浮き上がって見え、バッターがスピードガンより速く感じるという特徴があります。高橋選手も、右打者がインサイドへのストレート、シンカー気味の球に面白いように詰まっています。外へのスライダーもありますから、インサイドだけを意識するわけにもいきません。制球力もいいし、打者の・・・
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週刊ベースボール