【新NISA】株価チャートから長期保有向きの株を見つける方法を解説! 移動平均線の向きや、ローソク足と移動平均線の位置関係から“買いチャンス”を掴もう!
【新NISA】株価チャートの使い方をマスターして、新NISAの成長投資枠で長期保有できる銘柄を見つけよう! 【図版】実際の銘柄のチャートで「移動平均線」を見てみる ●新NISAで株式投資を始めるなら、株価チャートをチェック! 長期投資に適した株を探すなら、月足チャートを見よう! 2024年1月から、ついに新NISAがスタート。日本株が絶好調ということもあって、新NISAで個別株にチャレンジしようと考えている人は多いはずだ。そこで、おすすめしたいのが株価チャートから”買い”の株を見つける方法。 「新NISAでは、長く持ち続けられる株に投資したい人が多いと思います。そういった長期投資にも、チャートは大活躍します。特別なスキルは必要ありません」(インベストラスト代表取締役・福永博之さん) チャート分析というと、デイトレードやFXなどの短期売買で使われるイメージもあるが、長期投資ではどう使うのだろうか? 「株価の上昇トレンドは、数年にわたって継続するケースも少なくありません。数年間の株価の動きが見られる『月足チャート』をチェックして、長期的な上昇トレンドに入る株を早めに買うことができれば、大きな利益が得られます」(福永さん) 以下を見てほしい。これは三菱商事(8058)の月足チャートだ。 チャートは上下動しながらも右肩上がりに上昇。つまり、2020年の末頃から約3年にわたって、上昇トレンドが続いていることを示している。すでに高値で買いづらくなっているが、ここに至るまでに「何度も”買いサイン”が出ていた」と福永さんは語る。そのサインというのは、チャート上にある「株価が移動平均線を突破」「上値抵抗線を突破」「ゴールデンクロス」「ボックスを上放れ」だ。 このどこかのタイミングでサインをキャッチしていれば、今頃大きな利益を上げられていたことになる。 ●移動平均線を見れば長いスパンでのトレンドが把握できる! 株価が移動平均線を上に抜けたら、上昇トレンドに転換の合図! 買いサインの見極め方は実はそれほど難しくないので、いったん覚えてしまえば初心者でも実践しやすい。そこで、以下では移動平均線と関連した買いサインを一部紹介しよう。 移動平均線とは、株価チャートに必ずと言っていいほど載っている折れ線グラフのこと。一定期間の株価の平均値をつないで作成されるもので、株価の動きよりも長いスパンでのトレンドを把握しやすい。 月足チャートの場合、原則として12カ月移動平均線、24カ月移動平均線、60カ月移動平均線の3つが表示される。期間の異なる複数の移動平均線を見比べることで、トレンドの転換点も見えやすくなる。なお、3つの移動平均線がすべて上向きなら、株価の上昇トレンドが長く続いている証だ(逆に下向きなら、根強い下落トレンドなので”売り”のサインと言える)。 株価の値動きを表すローソク足と、移動平均線の位置関係も注目すべき点。ローソク足が移動平均線の上にあるときは、株価が過去の平均値より高いことを意味する。ということは、多くの投資家が儲かっている状態であり、売りたい投資家は少ないため、株価は今後も上昇していく可能性が高いと判断できる。ローソク足が移動平均線を下から上に抜けたときは、上昇トレンドに転換したと判断するのがセオリーだ。 「ポイントは、ローソク足が移動平均線を上抜けたことを確認してから買うことです。大きな利益を狙って、上抜ける前に買いたい気持ちも分かりますが、移動平均線付近で株価が下落する可能性もあります。トレンドが転換したのを確認してから買いましょう」(福永さん) 上の商船三井(9104)のチャートでは、株価が移動平均線を超える寸前で反落する値動きが続いていた。いざ突破すると上昇力がすさまじく、株価は突破前の約3倍にまで跳ね上がった。移動平均線に跳ね返されながらもみ合っている状態のチャートを見つけたら、トレンド転換まで注意深く見守ろう。
ザイ編集部
【関連記事】
- ■新NISAの「4つの基本戦略」を解説!「つみたて投資枠」での積立投資におすすめの投資信託、「成長投資枠」で買えるナスダック100や連続増配株投信なども紹介!
- ■「移動平均線」の見方を初心者にわかりやすく解説! 移動平均線の向きと、ローソク足との位置関係から 株の売買サインを見つける判断材料として使おう!
- ■【新NISA】好業績な「おすすめ高配当株」ランキングの トップ10を発表! 配当利回り5%超の「JT」や、4%台 の「ソフトバンク」「神戸製鋼所」「武田薬品」などに注目
- ■「配当利回りランキング」高配当ベスト50銘柄を公開!【2023年最新版】会社予想の配当利回りランキングと一緒に、株主優待の有無や連続増配期間もチェック!
- ■【ダイヤモンド・ザイの投信グランプリ2023】「日本株(総合部門・小型株部門)」「米国株」「世界株」「新興国」「リート」「毎月分配型」など全8部門40本を紹介!