『ゴールデンカムイ』はIMAX推しッ!!圧倒的没入感で“不死身の杉元”の壮絶アクション、ヒグマの咆哮に震える
累計発行部数2700万部突破の大人気コミックを実写映画化した『ゴールデンカムイ』が、ついに公開!“不死身の杉元”と呼ばれる主人公をはじめ、元囚人や歴戦の猛者など一癖も二癖もある個性たっぷりのキャラクターに役者陣が命を吹き込み、スクリーンを所狭しと暴れまくる本作。埋蔵金をめぐるミステリーや、迫力のアクションなどあらゆる要素をギュギュッと詰め込んだ、血湧き肉躍る一作として完成している。舞台となる自然豊かな北の大地は、大スクリーンで観なければもったいない!また戦場に飛び交う銃弾、ヒグマの咆哮などお腹に響く“音”の迫力もすさまじく、杉元たちが飛び込む壮大な旅路は、極上の映画体験を叶えるIMAXでこそ堪能してほしい作品だ。そこで、IMAXでさらに楽しむためのポイントをご紹介してみたい。 【写真を見る】体重10キロ増量!生命力と優しさにじむ“不死身の杉元”を、全力で体現した山崎賢人 ■冒頭からアドレナリン全開ッ!!“不死身の杉元”が目の前に現れる 本作の主人公となるのは、日露戦争においてもっとも過酷な戦場となった二〇三高地などで武功をあげた元軍人の杉元佐一(山崎賢人)。父の仇を討ちたいアイヌの少女アシリパ(山田杏奈)と出会い、24人の囚人の身体に刻まれた、埋蔵金のありかを記した“刺青人皮(いれずみにんぴ)”を求めてサバイバル・バトルを繰り広げる姿を映しだす。 映画冒頭で描かれるのは、二〇三高地での激闘。鬼神のごとき活躍をした主人公が、“不死身の杉元”と呼ばれる所以となった壮絶な戦いで、「ババババ!」「ドドドン!」と飛び交う銃声や爆発音からも、その激しさを肌で感じられる。二〇三高地のシーンは、10日以上の日数をかけて撮影され、兵士役のエキストラも多数参加。久保茂昭監督をはじめとするスタッフ陣のこだわりが詰まった、臨場感あふれるシーンだ。兵士たちの雄叫び、響きわたるラッパ音も戦場のうねりを表現しており、どんな音もリアルに再現するIMAXの12chサウンドシステムで体感すれば、まるで戦場にいるような迫力に震え上がるはず。 その地獄のような戦地で、銃を手に敵兵に向かって突き進んでいくのが杉元だ。「キングダム」シリーズの熱演も印象深い山崎賢人が、杉元のギラギラとした生命力をすばらしく体現している。ハイジャンプを繰りだしながら敵を倒し、「俺は不死身の杉元だ!」と自身を鼓舞するように放つ決め台詞をお見舞い。その絶叫と表情をカメラは真正面からどアップで捉えており、あまりの気迫に目を見張ること必至。グイッ!と一気に『ゴールデンカムイ』の世界へと観客を引きずり込む。パワフルな映像と高音質サウンドを全身に浴びることができるIMAXならば、映画が始まるやいなや圧倒的な没入感が得られるだろう。 山崎は、死線をくぐり抜けてきた杉元というキャラクターを演じるために、体重を約10キロも増量して本作に臨んだという。劇中で披露している分厚い肉体にも説得力があるが、山崎は「自分も年を重ねて、いままで見せたことのないものをたくさん出すことができたのではないかと思います」とコメント。話題作の主演という大役を背負い続けている彼の新境地を目撃するという意味でも、本作は見逃せない。 ■ヒグマが吠える!厳しい北の大地でのサバイバルに浸る 二〇三高地での激闘から2年後、杉元の新たな戦いが幕を開ける。明治末期の北海道を舞台に、父の仇を討ちたいアイヌの少女アシリパと共に莫大な埋蔵金を追い求めていくのだ。歩みを進めていく彼らの前には、埋蔵金を狙う猛者たちだけではなく、厳しい自然界も立ちはだかる。北海道を中心に真冬のロケが行われた本作は、足跡のない、どこまでも広がる真っ白な積雪や、立ち並ぶ針葉樹、舞い散る雪やキラキラと輝く氷柱、冷たい水が流れる川など、自然の豊かさをしっかりと映しだしているのも大きな魅力。夜はまた違った表情を見せるが、黒色やコントラストも鮮やかに活写し、床から天井、左右の壁いっぱいに大きく広がるIMAXの大スクリーンで観れば、美しい北の大地に吸い込まれ、杉元たちと一緒に旅をしている気分になれること間違いなし! またヒグマとの対決シーンは、臨場感が迫るIMAXでぜひ体験してほしい瞬間の一つ。暗闇からのっそりと杉元たちに近づき、大きな口を開けて「ヴオオオオオ!!!」と鳴き声を上げるヒグマ。ビリビリとお腹の底まで伝わるような咆哮におののきつつ、立ち上がったヒグマの大きさにビックリ。IMAXの立体的な音響が合わさることで、牙をむいたヒグマがまるで自分に襲いかかってくるような体験ができるはずだ。加えて、アシリパを守ろうとするエゾオオカミのレタラもお目見え。ヒグマやオオカミとの至近距離での対面など、自然界との共存を最高の環境でぜひ味わってほしい。 そして北海道やアイヌの歴史、グルメなどの文化的要素も、本作を描くうえでは欠かせない要素だ。アシリパの衣装はすべて手作りで、1年かけて制作されたという。着物の刺繍やマタンプシ(鉢巻)、テクンペ(手甲)は、アイヌ工芸家の関根真紀がすべて手縫いで刺繍を施した1点もの。腰に付けている“マキリ”(小刀)と、“タシロ”(山刀)は、アイヌ工芸家の貝澤守が原作のイメージに合わせて一から制作した。それ以外もアイヌの民具は、すべてアイヌにルーツを持つ伝統工芸作家の方々に協力を仰ぐ徹底ぶり。こだわりの衣装は、シャープな映像を叶えるIMAXで細部まで見届けるべきとオススメしたい。 チタタプ=“我々が刻むもの”という意味で、獲物を刃物で叩いたアイヌ料理など、原作ファンにはお馴染みの“ゴールデンカムイ飯”も、お鍋でグツグツと肉や野菜を煮込む音、立ち上がる湯気などまるで匂いがしてきそうな出来栄えで、食欲を大いに刺激される。目にも美味しい“ゴールデンカムイ飯”をハフハフと頬張る杉元、アシリパ、“脱獄王”の異名を持つ天才脱獄犯、白石由竹(矢本悠馬)のコンビネーションは思わずニヤニヤするほど息ぴったりで、細かいコミカルなやり取りなどスクリーンの隅々まで見応えのある内容となっている。 ■肉弾戦や馬ゾリチェイス…スリリングなアクションシーンの迫力を堪能! 本作では、「HiGH&LOW」シリーズでド派手な肉弾戦バトルアクションの演出を見せた久保監督が個性派キャラクターを見事にまとめ上げ、胸が踊るようなアクションシーンを生みだしている。「キングダム」シリーズや「今際の国のアリス」シリーズなどアクションにも定評のある山崎は、本作のために柔道や柔術といった日本の武道からくるアクション練習に励み、各キャラクターたちとのガチンコ勝負にトライ。 ハイライトとなっているのが、爆走する馬ゾリを舞台に杉元が敵と戦いを繰り広げる場面で、ドガガガと駆ける馬の音や突き抜けるような疾走感に釘付けとなる。杉元が馬ゾリから落ちるシーンは、スタントなしで実際に山崎が地面に身体を付けて馬ゾリに引きずられたそうで、これには久保監督も「普通だったら合成でやるところも、賢人くんは自ら挑戦してくれる」と完成報告会で発言するなど、山崎の全力の演技もあいまって、えも言われぬ興奮に満ちたシーンとなっている。生々しさやリアルを大切にしたというアクションは、生き生きとしたビジュアルを届けるIMAXで観れば一層エネルギッシュなものとして楽しめるはずだ。 また「原作をリスペクトして映像で表現する」というコンセプトが掲げられた本作は、金塊を執拗に追い求める大日本帝国陸軍第七師団の中尉である鶴見篤四郎役の玉木宏、先述の白石役の矢本はもちろん、元新撰組・鬼の副長である土方歳三役の舘ひろし、第七師団の凄腕スナイパーである尾形百之助役の眞栄田郷敦など、誰もが癖の強いキャラクターをすばらしく演じており、原作者の野田サトルも「役者さん方はかっこよくて、渋くて、かわいくて、キャラクターに合っていて漫画とはまた違った生身の魅力があふれていました」と太鼓判。それぞれの登場シーンもワクワク感がハンパない!勢いと熱気にあふれた『ゴールデンカムイ』の世界が大スクリーンに花開く瞬間をIMAXで目撃して、ぜひ身も心もシビれるような映画体験をしてほしい。 ※山崎賢人の「崎」は「たつさき」、アシリパの「リ」は小文字が正式表記、レタラの「ラ」は小文字が正式表記、マタンプシの「シ」は小文字が正式名称、チタタプの「プ」は小文字が正式表記 文/成田おり枝