犯行の瞬間捉える事件多く…『防犯カメラ』の需要が増加 人が近づくと自動で警告音鳴らす“AIカメラ”も
闇バイトによる強盗など、凶悪な事件が相次いでいます。犯罪の抑止力となるのが「防犯カメラ」で、最新のものはAIを搭載するなど進化を続けています。設置する際の注意点についても調べました。 【画像】死角を作らない360度カメラ
■わずか2分でドアを破壊…犯行捉える防犯カメラ
名古屋市内の住宅に設置された防犯カメラには、白い車がガレージに停車し、2人組が降りる姿が映っていました。 2人組はバールのようなものを使い、何度も何度も力づくでドアを開けようとします。わずか2分ほどでドアを壊し住宅に侵入すると、室内を物色し、ブランドバッグを盗んで逃げたということです。 全国的に住宅を狙った強盗事件が相次いでいます。「闇バイト」に応募した面識のないメンバーが集まり、住人を殺害するなど凶悪な手口の犯行が相次いでいるため、より一層の対策が必要です。 防犯対策として欠かせない存在になりつつある防犯カメラですが、街で話を聞くと「まだ設置まではしていない」「なかなか防犯カメラまで対策はできない」などの声が聞かれました。
■不審人物を認識し警告音鳴らす「AI」搭載も
防犯に関するリフォームを手掛ける愛知県日進市の「ウエラ名古屋」では、防犯カメラの問い合わせが2倍ほどに増えているといいます。 防犯カメラの機能は進化を続けていて、「PTZカメラ」は遠隔操作でカメラの向きを上下左右に変えることができます。 ほかにも、死角を作らない360度カメラもあります。 最近人気というのが、「AI搭載」の防犯カメラです。夜でもカラーで撮影できたり、人が近づくと「私有地です。退去してください」と自動で警告音を鳴らしてくれます。 防犯設備士の小野達也さん: 数年前ですと、AIカメラはあったんですが値段がものすごく高かった。人や動物、車などを細かく認識することができるんです。そしてエリアを囲んで、そこに侵入すれば警報が鳴る。 犯罪を未然に防ぐために効果がある防犯カメラですが、被害を防ぐための対策も行うことが必要です。 防犯設備士の小野達也さん: 防犯フィルムとプラス補助錠を窓のサッシにつけていただくことによって時間を稼ぐ。今は二重三重でやっていかないと突破されます。強盗とか空き巣もそうなんですけども「いかに時間をかけさせて家の中に入れさせないか」が重要だと思います。時間を稼ぐということと、下見した時に「この家はしっかり対策していて入りにくい」とアピールする施工の仕方を皆さんに提案しています。