津波被災の苕野神社 再建追った映画、境内でお披露目 福島県浪江町請戸地区
東日本大震災で津波被害を受けた福島県浪江町請戸地区の苕野(くさの)神社の再建を追ったドキュメンタリー映画「そこにあるべきものたち」が16日、神社境内でお披露目された。 監督は震災前にも請戸地区でカメラを回していた板橋基之さん(48)。神社を再建し今年2月に伝統行事「安波(あんば)祭」を開くまでの住民の奮闘を収めた。年始でにぎわう神社の様子や請戸の活気ある漁港など、震災前の映像も交え、復興に歩む地域の姿を丹念に描いた。 上映には約80人が来場した。板橋さんは「この神社に人が集う機会ができ、うれしい」と話した。映画に出演している請戸芸能保存会長の佐々木繁子さん(74)は「たくさんの人に見てほしい」と望んだ。 12月14日に南相馬市の朝日座、来年1月18日にいわき市のまちポレいわきB1プラスでも上映する。