セルティックが決勝進出(Getty Images)

[4.20 スコティッシュカップアバティーン 3-3(PK5-6) セルティック] 【写真】セルティックMFが前田大然の“アンパンマンパフォ”披露 　スコティッシュカップ準決勝のアバティーン対セルティックが20日に開催された。前回王者のセルティックはFW古橋亨梧とMF旗手怜央を先発起用し、MF岩田智輝を後半の途中から投入。3-3で突入したPK戦を6-5で制して決勝に進出した。 　先制したのはリーグで9位と低迷するアバティーンだった。前半2分、背後に抜け出したFWボージャン・ミオウフスキがゴールネットを揺らした。それでもセルティックは前半21分、古橋が最前線でボールを奪ってカウンター。古橋のシュートは相手選手のブロックに遭うも、こぼれ球をMFニコラス・キューンが押し込んで追いついた。 　1-1で後半に入ると15分、旗手が相手を背負いながらペナルティーエリア内でボールをキープ。そのまま相手を振り切ってゴール前にクロスボールを送るも、シュートにはつながらなかった。ブレンダン・ロジャーズ監督は同17分に岩田を投入し、逆転を狙う。 　すると直後の同18分、岩田と同時にピッチに入ったMFジェームズ・フォレストが旗手からボールを受けると、左サイドから中央へカットイン。右足で狙いすましたシュートはゴール左に吸い込まれ、セルティックが前に出た。 　古橋は後半25分に、旗手は同41分に交代してピッチを退く。同43分には岩田のクロスをDFリアム・スケールズが頭で合わせたが、枠の上に外れた。セルティックが追加点を奪えないでいると、アバティーンは同45分にFWエステル・ソクラーがクロスボールに反応し、値千金の同点ゴールを決める。追いつかれたセルティックは後半終了間際、岩田が味方と巧みな連携で抜け出すとゴール前にラストパスを送る。しかしFWアダム・イダが決められず、2-2で延長戦に突入した。 　土壇場で追いつかれたセルティックだったが、延長前半アディショナルタイムにMFマット・オライリーが勝ち越し点を奪う。オライリーはチームメイトと喜ぶなか、負傷離脱中のFW前田大然が行うアンパンマンのゴールセレブレーションを披露していた。これで勝負は決まったかと思われたが、後半延長15分、アバティーンがDFアンガス・マクドナルドの得点でまたも劇的な同点劇を見せる。 　決勝進出チームはPK戦で決定することに。PK戦では各チームが続々と成功するなか、セルティックの4人目が決めた後にアバティーンのGKケレ・ルースが足をつるハプニングが発生し、一時PK戦がストップ。これが影響したのか、次に蹴るアバティーンの4人目が失敗してしまった。しかしセルティックは5人目で蹴ったGKジョー・ハートも失敗。4-4でサドンデスに突入する。岩田は7人目のキッカーを務め、しっかりと成功。するとハートがアバティーン7人目のキックをセーブし、セルティックがPK戦を制した。