復活した福井の「清水まつり」2024年は伝承をテーマに2日間開催 10月26・27日、実行委がクラファンで資金募集
福井県福井市の「清水まつり2024」は10月26、27の両日、福井市のきららパークで開かれる。地元有志でつくる実行委員会が、開催資金を福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で募っている。9月30日まで。 祭りは旧清水町時代の1983年から長年親しまれた。2006年の福井市への合併を機に廃止となったが昨年、地域の伝統を次世代に伝えようと復活した。今年はテーマを「伝承」とし、地元出身者など、より多くの人が参加できるようにと日程を2日間に増やした。 祭りでは、県郷土工芸品で地元の特産品である菅笠を手に「すげ笠音頭」を踊ることが伝統。かつて小中学生は学校で音頭を習っていたが、合併により途絶えていた。実行委とボランティアの有志らは、伝統を継承しようと地域の4小学校を回り指導に当たった。10月27日には、地元の老若男女による「すげ笠音頭」大パレードの披露がある。 竹内康人実行委員長は「子どもたちにとって忘れられない祭りにし、伝統を地域に根付かせたい」とCFへの協力を呼びかけている。 目標額は50万円で、5千円~10万円の18コースがある。金額に応じ、当日使える商品引き替えチケットや、地域産品などの返礼がある。寄付はCFサイト「レディーフォー」で受け付けている。
福井新聞社