懲戒請求について発表する福岡県弁護士会会長ら

事実と異なる投資詐欺の被害金回収実績を事務所のホームページに掲載したなどとして、福岡県弁護士会は、80歳の男性弁護士を懲戒請求したと発表しました。 福岡県弁護士会によりますと、6月25日付で懲戒請求されたのは、福岡市博多区にある典士法律事務所の東武志弁護士(80)です。 東弁護士は、ことし2月ごろから事務所のホームページに「被害金80万円を全額回収できた」などと、事実と異なる回収実績を広告として掲載。 広告の掲載後、東弁護士には詐欺被害を訴える63人から被害金回収の依頼がありました。 63人の被害総額は約6億円ですが、回収が確認されたのは約700万円で回収率は約1.1％にとどまるということです。 東弁護士は「一部誤りや不適切な点があった広告は改めている」などと弁明しましたが、福岡県弁護士会は「詐欺被害者に対し、高額を回収できる可能性が高いかのような誤認または過度な期待を抱かせるものである」などとして懲戒請求を行いました。 東弁護士についての相談は6月20日時点で18件寄せられていて、福岡県弁護士会は7月5日から電話相談窓口を設けます。 電話番号：092ー741ー6416 受付期間：7月5日(金)～19日(金)までの平日 午後1時～午後4時