仲野太賀、映画『本心』で2日間のみ撮影に参加 スケジュールの本押さえもなく「台本も渡されないまま」
映画『本心』の公開御礼舞台あいさつ
俳優の仲野太賀が20日、都内で行われた映画『本心』の公開御礼舞台あいさつに主演の池松壮亮、三吉彩花、とともに出席した。本作のクランクイン前のマル秘エピソードを明かした。 【写真】池松壮亮、仲野太賀、三吉彩花らが登壇 イベントのアザーカット 同作は、平野啓一郎の同名長編小説が原作のヒューマンミステリー。25年を舞台に、AIで人格を形成する技術「VF(ヴァーチャル・フィギュア)」を利用し、母親をよみがえらせる青年・石川朔也(池松)と、彼を取り巻く人々の心と本質に迫る。 世界的に有名なアバターデザイナーのイフィーを演じた仲野は今回、2日間のみ撮影に参加。池松は「最初ね……まいっか、これ言って」と切り出し、「太賀、(水上恒司演じる)岸谷をやることになってたじゃない。水上君が決まる前に」と暴露。 仲野が石井裕也監督に信頼されていることに触れて「『イフィーはどうするのか』というところで、『困ったときの太賀』みたいな。石井さんの中ではなってるじゃない」と言い、仲野も「(役柄が)途中で変わったもんね」と笑った。 その当時を振り返って仲野は「それまで、はっきりとキャスティングされている感じじゃなかったじゃないですか。そう。そもそも決まってたというか、(石井監督が)色んなパターンをキャスティングの中で考えていて、スケジュールも本押さえもされないまま、台本も渡されないまま、『どうやら出るらしい』みたいな噂を壮亮君から聞く、みたいな(笑)」と話した。 それを聞いて池松は「言っちゃっていいと思うけど、こっそり俺が(台本)送ったもんね(笑)」と再び暴露。仲野が声を上げて笑った。 仲野は「あんまりないキャスティングの経緯。事務所と仲野は『これ本当に……私たち、参加するの? どうなの? どういう感じ?』みたいなのがずっとありながら、割とギリギリで決まった、着地した、そういう記憶があります」と振り返った。
ENCOUNT編集部