再びの体重超過も「計量なんて関係ない」 蛮行を繰り返すカシメロに母国メディアも呆れる「太りすぎ。もはや自己管理も出来ず」
10月13日、横浜武道館で開催されたスーパーバンタム級10回戦でサウル・サンチェス(米国)を、初回TKOで破ったジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)。前日計量で体重超過を犯していた35歳だが、悪びれる様子は一切なかった。 【動画】井上尚弥を狙い続けるカシメロが見せた衝撃フック 試合開始20秒で“見せ場”は作った。サンチェスに強烈なボディーを打ち込んで初ダウンを奪ったカシメロは、再開後に再度ダウンをもぎ取る。そして、最後は見かねたレフェリーが試合を止めた。 サンチェスを圧倒したが、“称賛”は送りがたい。前日計量では1キロの超過をする失態。2時間後に実施された2回目の計量でも落としきれず。試合は当日計量クリアというルールに則って行われたが、カシメロはリングインタビューで「昨日の計量でオーバーウェイト。でも自分には、計量なんて関係ない」と豪語した。 過去にも体重超過を犯し、世界タイトルを剥奪された経験もある。それだけに今回の“蛮行”には、国内メディアもカシメロに厳しい意見を寄せている。 フィリピンのスポーツサイト『Spin』はカシメロを「太りすぎ」と糾弾。度重なる調整ミスをふまえて「もはや彼は身体の管理が出来ずにトップ戦線に返り咲く道を見つけられずにいる」と指摘した。 また、フィリピン最大級のネットワークを誇るニュース局『GMA Network』は「カシメロは容赦ない攻撃でサンチェスをあっさりと倒した」と試合結果をリポート。その上で「1キロも体重超過を犯したことで、彼の置かれた状況は悪化。業界内で悪い印象を与えることになったのは言うまでもない」と断じた。 サンチェスを破ったリング上で、「ナオヤ・イノウエ、カモン!」「いつでも、どこでも戦う」と挑発したカシメロ。もう35歳と「悪童」と呼べる年齢でもなく、契約体重を守れないような今回の振る舞いを見る限り、世界の頂点を懸けて戦う“モンスター”との対戦など夢のまた夢だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]