伝統工芸の魅力満喫 しいのき迎賓館 KOGEIフェスタ開幕
工芸を見て触れて楽しむ「KOGEIフェスタ!」(北國新聞社特別協力)は12日、金沢市のしいのき迎賓館で2日間の日程で開幕した。金箔(きんぱく)、加賀友禅のほか、能登半島地震を受けて今年は新たに輪島塗や珠洲焼の制作体験も行われ、親子連れや外国人観光客が伝統工芸の魅力を満喫した。 珠洲焼のコーナーでは、作家の中島大河さんが助言し、親子連れが珠洲焼の粘土を思い思いの形に仕上げた。金沢市木曳野小5年の河平大貴さん(10)は猫や魚、鳥を作り「難しいけど楽しい」と笑顔を見せた。 新設の「KOGEIステージ」は、いしかわ観光特使を務める音楽家によるユニット「Kotoha」の演奏で幕を開け、仏壇組み立てのワークショップなど多彩な演目が繰り広げられた。会場内に隠された謎を解きながら工芸について学ぶ新企画も人気を集めた。 全65ブースが出展した「KOGEIマルシェ」では加賀友禅や九谷焼の若手作家のほか、金沢卯辰山工芸工房の研修生、金沢美大生が作品を寄せた。輪島塗のブレスレットやイヤリング、ピアスも並び、来場者が興味深く見入った。 しいのき迎賓館では「金沢食文化フェスタ」(北國新聞社後援)、金沢市役所庁舎前広場では「かなざわ国際交流まつり2024」(同)も始まり、3連休初日の市中心部は午前中からにぎわいに包まれた。