【バドミントン熊本マスターズ】大林拓真が準決勝進出。「転んでも取ってやるというくらいの気持ちで戦った」
11月17日、BWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(熊本県立総合体育館/Super500)が行なわれた。男子シングルス準々決勝でアンダース・アントンセン(デンマーク)に2-1で勝利した大林拓真のコメントを紹介する。 ――(ベスト4進出の)率直な感想は? いつもは(出る大会は)優勝しないと意味がないと思っていたんですけど、今日はめちゃくちゃうれしいです。 ――第1ゲームから飛ばしていった 全体的に羽根が飛ばなかったのですが、飛ぶ方でも、飛ばない方でも関係なく、自分のスマッシュやフィジカルを生かさないと勝てない相手。打っていきました。相手は身長が高いですけど、そこからのショットに対しても、もう足が出なくて転んでも取ってやるというくらいの気持ち。出だしからしっかりと足を動かして、第1ゲームを取れたと思いますし、それが勝因だと思います。 ――第2ゲームは点差を離された 自分のショットがバレてくるころで、相手のストロークがすごくよくなりました。相手のロブやクリアーの質がよくて、スマッシュを打てなくなって、つなげた球をしっかりと四隅に運ばれて、その後を打たれて決められるパターンになってしまいました。でも、相手は、そういうレベルの選手なので仕方がない。ファイナルゲームのためにも(流れを相手に渡さず)諦めずに、しっかりと最後まで足を動かそうという気持ちでプレーしました。 ――ファイナルゲームのねらいは? 相手の上げてくる球の質がよくても(少し強引に)スマッシュを打って、次にプッシュ。全力で走る気持ちで何回か決められたことで、相手にプレッシャーを与えられたかなと思います。 ――終盤は、スタミナ勝負だった 点差は離れていても、このレベルの選手とやっていると、全然、離れている気がしなくて、ずっとドキドキしてやっていました。でも、自分のスマッシュを打ってラリーをして、フィジカル(勝負を)するということしか今はないと思う。そこは誰にも負けない自信があるので、それに相手が折れてくれたのかなと思います。 ――勝った瞬間、滑り込むようなガッツポーズ 終わった……。もう、本当にしんどかったので、終わった……という感じでした。もう本当にうれしかったです。
取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部 写真/都竹容子