【陸上】大学駅伝新年度開幕!青学大に折田壮太ら13分台6人 駒大に期待の桑田駿介 3000m障害高校新の永原颯磨は順大
第101回箱根駅伝に向けた新たなシーズンが開幕した。今年も各地から有力な高校生が数多く関東の大学に進学。注目の世代最強ランナーや高校記録保持者など、各校の新戦力を確認していく。 第100回箱根駅伝出場校のルーキーをチェック! 今年1月の第100回大会で駒大の2年連続学生駅伝3冠を阻んで、2年ぶり7度目の総合優勝を飾った青学大。5000mで高校歴代2位(13分28秒78)を持つ世代トップの折田壮太(兵庫・須磨学園高)を筆頭に、同4位で13分34秒20の飯田翔大(鹿児島・出水中央高)ら13分台ランナーが6人加わった。折田は4月6日の絆記録挑戦会の男子10000mで、5000m付近まで先輩の若林宏樹のペースを作って途中棄権している。4月の記録会ではさらに2人の1年生が13分台に突入。3000m障害でインターハイ2位の黒田然(岡山・玉野光南高)、同3位の遠藤大成(長野・佐久長聖高)も有力で、新入生は学生三大駅伝で「3人出走」を目標に掲げている。 力のあった4年生が卒業した駒大は、5000mの自己記録こそ谷中晴(福島・帝京安積高)の14分00秒33がトップだが、全国高校駅伝で2年連続4区区間賞の桑田駿介(岡山・倉敷高)など能力を秘める選手がそろう。桑田は大八木弘明総監督も「Sチームに近い」と話している逸材で、4月13日の日体大長距離競技会で5000m14分01秒11をマークし、駒大勢トップとなっている。 5000mで13分34秒59を持つ山口竣平(長野・佐久長聖高)は早大へ進学。4月5日にフランス・パリ市街で行われたロードレースの男子5kmでは14分10秒で9位に入っている。3000m障害で三浦龍司(洛南高、現・SUBARU)の高校記録を塗り替えた永原颯磨(長野・佐久長聖高)は順大を選択。三浦、そして先輩の吉岡大翔の背中を追う。順大は1月の都道府県対抗男子駅伝1区区間賞の川原琉人(長崎・五島南高)や、10000mで28分40秒90を持つ玉目陸(鹿児島・出水中央高)ら力のある選手がそろった。 第100回大会で過去最高の総合3位に入った城西大は、昨年のU20日本選手権3000m3位で5000m13分54秒90の自己記録を持つ青木丈侑(群馬・東農大二高)が加入。東洋大には昨年の全国高校駅伝1区2位の松井海斗(埼玉栄高)と、同3位の宮崎優(茨城・東洋大牛久高)が進学した。 ロードシーズンから勢いを加速させている國學院大には13分56秒05を持つ中川晴喜(神奈川・藤沢翔陵高)ら13分台が3人。前回総合13位で予選会からの巻き返しを期する中大には、昨年2月の世界クロスカントリー選手権代表の岡田開成(京都・洛南高)らが新たに加わった。 各大学のルーキーがどのような成長曲線を描き、駅伝シーズンへと進んでいくのか。トラックシーズンから目が離せない。
月陸編集部