山崎 福也（日大三出身）、小倉 全由氏（日大三前監督）

「山ちゃんにはそのままでいてもらいたいですね」 そう語るのはU-18高校日本代表監督に就任した小倉全由氏。“山ちゃん”とは、今オフ大争奪戦の末、オリックスから日本ハムへFA移籍が決まった山﨑 福也（日大三－明治大）投手のことだ。 【動画】日大三のチャンステーマ　Come on!! 　小倉監督にとって山﨑は日大三の教え子にあたる。2010年、小倉監督の指導のもと、山崎はエースとして活躍。春の選抜では投げて打っての活躍で準優勝に貢献した。 「山ちゃんがですね。（2009年秋季東京大会準決勝）神宮第二球場で前田監督の帝京高校さんに5対4で負けたんです。本当にあの時は悔しかったですね。」 　山﨑はどのような選手だったのだろうか。 「いろんな面で素晴らしい選手ですよ。挨拶も毎年来てくれますし今年も『行きます』って連絡入りましたからね。FA権を行使する前にも『どこかのチームに決まったら、新聞に出る前に監督さんに連絡します』って電話がありまし、だから高校時と比べても山ちゃんは全然変わってないです（笑）」 　山﨑を愛称で呼ぶ小倉監督だが、周囲からはこのようなことを聞かれていたという。 「周りからよく『山ちゃんを叱る時はなんて言うんですか？』って言われるんですけど、それはもちもん『山﨑ぃ～』っていいますよ（笑）、『山ちゃん！』て怒ったりはしません。叱る時は『山﨑』だよ（笑）」 　来季、新天地で挑戦する教え子に小倉氏はこんなエールを送った。 「オリックスから日本ハムに移籍して、FA権を取れたっていうのは素晴らしい実績ですからね。山ちゃんの去年、今年の活躍って素晴らしい。今まで以上に練習すれば、周りから応援してもらえる。しっかりと胸張って今までの山ちゃんでそのままでいてもらいたいです。明るく良い雰囲気でね。本当に誰が見ても応援したくなる選手なんです。あとはあれだけの実績を残してるんで、投球面や体力面はトレーナーと勉強して、よくトレーニングしているので1年でも長くマウンドに立ってもらいたいですね」 　恩師の言葉を力にして、日本ハムでの奮闘を期待したい。