侍ジャパン井端監督「好みのタイプの選手」に近大・勝田成「びっくり」高橋由伸氏の助言で結果
名手の瞳に身長163センチ、体重70キロが大きく映った。侍ジャパン井端弘和監督(49)が2日、神奈川・平塚で開催中の大学代表合宿を訪れた。視線は、U23代表候補との練習試合でプレーする近大・勝田成(なる)内野手(3年=関大北陽)へ。「すごく野球をわかっていて好みのタイプの選手だなって。粘っこさもありますし、うまいなあ」と、うなった。 勝田は「9番二塁」で4打数2安打1打点。守備では中前に抜けるかという当たりを好捕した。井端監督の言葉を伝え聞くと「びっくり。僕なんかでいいのかな…」と、控えめに照れ笑いを浮かべた。 アピール成功の背景は、合宿で臨時コーチを務めた元巨人監督の高橋由伸氏(49)の助言だ。これまでは疲労がたまるとフォームの重心がブレていた。高橋氏から「日によって状態は良しあしがある。試合前のバッティングで、今日はどこに重心を乗せるか選ぶ」と学んだ。この日は股関節に乗せて結果を出した。 身長は言い訳にしたくない。「小さい人でも代表になれることは証明できたんですけど、スタートラインなので。ここから活躍して夢を与えたい」と、キラキラした目で言った。体格は関係ない。希望を与えるNEW侍に“成る”。【佐瀬百合子】 ◆勝田成(かつだ・なる)2003年(平15)6月21日、大阪市生まれ。2歳から野球を始め、3歳で初めてバットを買ってもらう。小1で都島タイガースに入り、中学時代は大淀ボーイズ所属。高校は関大北陽(大阪)。3年夏は大阪桐蔭に大阪大会準決勝敗退。好きなチームは阪神。163センチ、70キロ。右投げ左打ち。