道警は捜査員100人を動員…六代目山口組・司忍組長が幹部陣を引き連れ「北海道を電撃訪問」の狙い
北の大地に、抗争真っただ中の六代目山口組のトップが降り立った。 身を切るような寒風が吹きつける早春の北海道苫小牧市。閑静な住宅街の一角が物々しい雰囲気に包まれたのは3月10日の朝のことだった。北海道警は空港からの各所に捜査員を100人体制で配置し、パトカーが定期的に巡回している。周囲には警視庁や兵庫県警の捜査員の姿も見える。超厳戒態勢のなか、捜査員たちの視線はある一つの施設に向けられていた。 【最新近影】すごい…!幹部たちに見送られ高級車に乗り込む六代目・司忍組長「威圧感あふれる」肉薄撮 「実はこの日、六代目山口組の直参も務めた四代目誠友会・渡部隆会長の葬儀が行われるのです。渡部会長は札幌を拠点に一時代を築いた人物で、10年ほど前には六代目の直参に昇格しました。そんな大物の葬儀とあって、六代目山口組のトップが揃って参列するんです」(捜査関係者) 午後に入ると、葬儀場がにわかに騒がしくなる。六代目山口組の執行部が続々と姿を現し始めた。斎場内には髙山清司若頭(76)や竹内照明若頭補佐(64)の姿も見える。捜査員たちはカメラを構え、参列者全員の顔写真をおさえていく。入り口には金属探知機が2台も設置され、防犯対策も万全だ。 そして15時半、髙山若頭や竹内若頭補佐が斎場の外に出てきた。100人を超える捜査員の緊張感も一気に高まる。そんななか、真っ白な高級車が1台、葬儀場に入ってきた。降り立ったのは、司忍組長(82)だ。幹部ら数名を引き連れ、ゆっくりと斎場へと入っていった。 司組長は1時間ほど滞在。功労者の冥福を祈った。斎場から出てきた司組長は竹内若頭補佐らと言葉を交わすと送迎車へ。司組長が去ってから10分後には髙山若頭も葬儀場を後にした。それを合図に、幹部陣も続々と帰路に就いた。
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