「R9」や「トゥーロンパター」の生みの親、ショーン・トゥーロンにインタビュー!
「大きな会社で働くということは、どうしても人事とマネジメントにエネルギーを費やすことになる。それはそれで素晴らしい経験なんだけど、自分のブランドであれば、その情熱をクリエイティブなものづくりに向けることが出来るんです。そのことに喜びを感じています。正直に言うと、キャロウェイでの仕事はちょっと失望したこともある。というのも、キャロウェイという会社はとても大きくて、ほとんどの労力はオデッセイに集中してしまい、トゥーロンデザインのパターには十分な注意を払うことが出来なかったんです。でもトゥーロンの名前が知られたのは良かったですね。今は私も息子たちを含めたスタッフも我々のブランドに集中できています。これから急速に成長していけると思っていますよ」 新たに登場するトゥーロンゴルフのパターは、過去のトゥーロンデザインをベースにしながら、より洗練されているという。特徴のあったソール部のプレート形状のウェイトは、トウとヒール部に分散され、重量の異なるウェイトを入れ替えることでフィッティングも可能になる。 「パッと見て、感情が湧くものを作るというのが、すごく難しいところでもあり、デザインで私が一番大切にしていることでもあります。打感や打音が良くなり、プロモーションも調和の取れたものにすることで、使う人の感情を大事にしてデザインしています。以前、デザインしたパターと一見同じ形状に見えるものも細かく改良を加えています。2022年に発売した「ラズベガス」というモデルは、見た目から冷徹なイメージを感じていたので、ブレードの広さや高さなど微妙に改良し続けて、より安心感が生まれました。デザインにちゃんとした整合性が生まれなくては、美しいものにはなりません。そこにはすごく力を注いでいます」 トゥーロンゴルフでは、パターの他にCNC加工によって作られるアイアンのラインナップもあるという。これから日本でも少しずつ展開していく予定だ。 トゥーロンゴルフのパターシリーズの日本発売は4月中旬~下旬、価格は13万2000円(税込)を予定。取扱店はDouble Eagle、PGA TOUR SUPERSTORE、一部のVictoria Golfになる見通し。なお、スモールバッチというハンドメイドの限定生産モデルもあり、そちらは40~50万円くらいになるのでは、とのことだ。 PHOTO/コヤマカズヒロ
コヤマカズヒロ