三春滝桜を未来につなぐ 福島県三春町・中郷小の「守る会」 種拾いや洗浄作業
福島県三春町の中郷小の「滝桜を守る会」は19日、地元にある三春滝桜の種拾いや洗浄作業を行った。滝桜を未来につなぐ活動で種は乾燥させた後、まいて苗木を育てる。 全校児童36人が参加した。滝桜まで行き、ブルーシートの上に落ちた滝桜の種を一つ一つ丁寧に拾い集めた。町職員や三春さくらの会が種拾いの準備、アドバイスするなどして協力した。町のマスコットキャラクター「こまりん」も駆け付け、児童たちの活動を応援した。 学校に戻ると、集めた滝桜の種の実を洗い流す作業を行った。児童は班ごとに分かれ、種を水で果肉を洗い流し、約300個の種を取り出した。猛暑などの影響か、昨年の10分の1ほどに減っていたことなども学んだ。 児童たちは活動を通じて、名木を守る作業や自然の大切さを学ぶとともに、地域住民との交流を深めていた。 育てた滝桜の苗木は、卒業記念として6年生に贈られるという。 (県南版)