渡部建（Ｃ）日刊ゲンダイ

　2020年6月に“多目的トイレ不倫”が報じられたアンジャッシュの渡部建（51）が、21日放送の「5時に夢中！」（TOKYO MX）に生出演することが明らかになって話題になっている。 篠田麻里子、渡部建、沢尻エリカ…2024年は「やらかし芸能人」続々復活か、最後の大物も？ 　騒動から4年。20年12月に謝罪会見を開き、22年2月には、騒動から約1年半ぶりに「白黒アンジャッシュ」（千葉テレビ）でテレビ復帰。23年4月に始めた自身のユーチューブチャンネル「アンジャッシュ渡部がいつか地上波のグルメ番組に出ることを夢見てロケハンする番組」は現在、登録者数30万人。“自虐ギャグ”も交えながら、得意のグルメリポートを再開させている。 　昨年12月には、くりぃむしちゅーの有田哲平（53）がメインMCを務める「全力！脱力タイムズ年末SP」（フジテレビ系）で、覆面をかぶって“昔、芸人をやっていた”という体で出演した。キー局関係者はこう話す。 「『5時に夢中！』は、かつても山ごもりしていた東出昌大をひっぱり出したこともあり、ツッコミありきで、その手のタレントを出演させるのが好きなんですよ。原田龍二も同番組に出演していましたが、不倫発覚後、同番組で釈明しました。今回も話題性があり、出演者から質問攻めに遭うことと引き換えに声がかかったんだと思います」 　MCはフリーアナウンサーの垣花正、元フジテレビアナの大島由香里、タレントのミッツ・マングローブ。渡部が出演する金曜日は、辛口で知られる中尾ミエがコメンテーターに名を連ねる。 ■「世間の捉え方は“ハレンチ事件”」 　おそらく今回もイジりにイジられて“フルボッコ”にされる展開が予想されるが、今度こそミソギが済んだということになるのだろうか。芸能ジャーナリストの城下尊之氏はこう話す。 「正直、厳しいでしょうね。彼は元々“イジられキャラ”ではなかったし、グルメや恋愛、高校野球など博識で知的な印象を持たれていた芸人でした。それがあの強烈な“ゲス不倫”のスキャンダルを起こしたわけで、イメージとのギャップはこれ以上ないほど大きかった。落差が大きすぎるので、強烈な印象が残り、いまだにそれが消えないんです」 　確かに、渡部の生出演を伝えるニュースのコメント欄には、6000件以上書き込まれているが、「障害者用トイレを目的外で使うことと女性を物のように扱う人間性に拒否感を覚えてしまい正直地上波では見たくない」などと否定的なコメントが目立つ。すぐに謝罪や会見をしないなど、スキャンダル後の対応も後手後手だった。“総ツッコミ”と“自虐ギャグ”によって笑いに転化できたところで、生理的嫌悪感をどこまで払拭できるかは未知数だ。 「女性視聴者からの拒絶反応は今でも根強いものがあります。単なる不倫騒動とは違い、世間の捉え方は“ハレンチ事件”に近い。佐々木希という女優の妻がありながら、やったことに品がなさすぎたんです。ユーチューブや今回のような出演の仕方は、ある意味、“炎上商法”のような感じで注目されるでしょうが、その後は続かない可能性が高い。ローカルの放送局の番組ならいざ知らず、今どきは、女性視聴者からの支持を重視するスポンサーとの関係もありますから。本格復帰はまだ遠いと言わざるを得ない」（城下氏） 　自身の不徳とはいえ、イバラの道は、まだまだ続きそうである。