〔東京外為〕ドル、155円台半ば=日銀会合結果待ちで様子見(26日正午)
26日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場は、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとの雰囲気が強く、積極的に売り買いを手掛ける向きが少ない中、1ドル=155円台半ばで推移している。正午現在は、155円55~56銭と前日(午後5時、155円62~63銭)比07銭の小幅ドル安・円高。 東京時間に入り、155円60銭近辺で始まったドル円は、日銀会合の結果を見極めたいと考える向きが多く、結果待ちの状態。時事通信社が昨夜、「日銀、国債買い入れの減額を検討」と報じたことで、国内長期金利は0.930%と昨年11月以来の高水準まで上昇しているが、市場では「米国の利下げ観測の後退から金利は高止まりしており、日米金利差が大きく縮小するまでには至らない」(国内証券)とみられており、ドル売り・円買いは限定的にとどまっている。仲値に向けては、「様子見ムードが強まる中、大きな偏りはなかった」(外為ブローカー)という。 投資家の関心は、日銀の金融政策決定会合の結果と、その後の植田和男総裁の会見内容に移っている。市場関係者は「追加利上げに関する手掛かりや、最近の円安進行についてどのような見解を示すのか見定めたい」(運用会社)と指摘する。 ユーロは、朝方に比べ対円で小幅安、対ドルでは小動き。正午現在は、1ユーロ=166円79~80銭(前日午後5時、166円85~85銭)、対ドルでは1.0722~0722ドル(同1.0721~0721ドル)。