『コーダ あいのうた』製作者が実話を映画化 『デュオ 1/2のピアニスト』2025年2月28日公開
『コーダ あいのうた』のプロデューサーが贈る実話をもとにした映画『Prodigies(英題)』が、『デュオ 1/2のピアニスト』の邦題で2025年2月28日に公開されることが決定した。 【写真】第94回アカデミー賞で作品賞などに輝いた『コーダ あいのうた』 本作は、第94回アカデミー賞で作品賞を含む主要3部門に輝いた『コーダ あいのうた』のフィリップ・ルスレがプロデュースを務めた人間ドラマ。実在するフランスの双子の天才ピアニスト、プレネ姉妹の実話をもとに、2人の苦難と葛藤と成功を描く。 双子のクレールとジャンヌは、幼い頃からピアノに情熱を注ぎ、父親からアスリートのような指導を受けて名門カールスルーエ音楽院に入学する。ソリストを目指し、キャリアを左右するコンサートのオーディションに向けて練習に励む日々。しかし、クレールとジャンヌは自分たちの両手が徐々に不自由になる難病にかかっていることを知り、最悪の事態に直面するが、改めてピアノが人生のすべてであり、かけがえのない大切な存在だということに気づく。そして、2人で夢を掴み取るため、家族に支えられながら、自らの運命を変えていく……。 双子の姉のクレール役を『エミリー、パリへ行く』のカミーユ・ラザ、妹のジャンヌ役を新星メラニー・ロバートがそれぞれ演じた。さらに、双子姉妹の父親役でフランク・デュボスク、母親役でイザベル・カレ、ピアノ講師役でエリザ・ダウティが出演。フレデリック・ポティエとヴァランタン・ポティエの親子が監督を務め、本作で長編デビューを飾った。 あわせて特報映像とティザービジュアルが公開。特報映像は、クレール(カミーユ・ラザ)とジャンヌ(メラニー・ロバート)が音楽院に入学したシーンから始まる。どんな時も一緒だった2人だが、それぞれソリストを目指して厳しい練習に取り組む中、突如2人を襲ったのが両手の難病。再びピアノを弾くことは不可能と言われ夢を絶たれるも、「私たちならできる」「諦めたくない」と苦難と葛藤に立ち向かう姿が描かれている。ティザービジュアルには、互いに背中を向けてピアノを弾く2人がデザインされた。 また、2017年より『題名のない音楽会』(テレビ朝日系)の司会を務める俳優で歌手の石丸幹二が、本作の予告ナレーションおよびオフィシャルサポーターに決定。公開に向けて「クレールとジャンヌが生み出す音楽は美しく、心に響きます。彼女たちの人生、ぜひ応援してください」とコメントを寄せている。 なお、12月20日10時より本作のムビチケカードがオンラインで発売される。 石丸幹二(オフィシャルサポーター)コメント とても人ごととは思えなかった。私だけでなく、きっと多くの方がご自分の人生に重ね合わせてご覧になるのではないでしょうか。大好きなものにずっと触れていたいという想い。それが発端となり、子供の頃から様々な試練を乗り越えていかねばならなくなる。その道のりの心理描写がとてもリアルで、胸が痛む場面が多々ありました。 いっぽうで、苦難はどうやったら乗り越えていけるのか?という人間ならば誰しもが抱える悩み=「人生の向き合い方」についてもリアルに描いているんですね。だから、何かを目指している仲間同士で、あるいは、子供たちをサポートしているご両親にも観てほしい。共に考え、話し合うきっかけになるかと思います。クラシックの名曲が随所に流れてきます。“この曲、聴いたことある!”、“この旋律、弾いたことがあるな”と思い出すかもしれません。クレールとジャンヌが生み出す音楽は美しく、心に響きます。彼女たちの人生、ぜひ応援してください。
リアルサウンド編集部