富山県氷見沖クルージング、運航開始のめど立たず 能登半島地震で整備遅れ
能登半島地震の影響で、5月から予定されていた富山県氷見沖クルージングの運航開始が遅れる可能性が高いことが5日、分かった。運航する富山湾マリンによると、石川県七尾市の造船会社に津波被害を受けた船の修理依頼が相次いでおり、クルージングで使う遊覧船の整備にまで手が回らないため、運航開始のめどが立っていないという。 氷見沖クルージングは氷見市を代表する観光メニューの一つ。11~4月を除いて運航し、新型コロナウイルス禍前は毎年4500人前後が利用していた。コロナ明けの昨年は、乗員の体調不良で6月下旬から運航を休止していた。 富山湾マリンは再開に向け、北海道・知床沖の観光船沈没事故に伴う法改正に対応した人員確保にも取り組んできた。 代表理事の松原勝久市観光協会長は「大型連休に間に合わせたいと思っていたが、再開は早くて5月末、遅ければ6月に入るかもしれない」と話している。