「大きく育って」願い込め 野辺地特産カワラケツメイ 若葉小児童が種まき
野辺地町立若葉小(佐藤聡校長)の4年生31人が26日、学校敷地内の教材園で、町特産のカワラケツメイの種まき体験を行い、「大きくなれ」と願いを込めながら笑顔で作業した。 カワラケツメイはマメ科の一年草で、江戸時代に交易船の北前船で運ばれてきたとされる。栽培は町観光協会が企画し、毎年実施している。 町内ではケツメイ茶として飲むだけでなく、茶がゆなどの郷土料理として親しまれ、アイスやお菓子なども作られている。 児童は、町観光協会職員の説明を聞いた後、教材園に用意された三つの畝の横に並び、軍手をはいた手で5本の指を土に入れて穴を開けた。穴の中に種を入れると、成長を願いながら土をかぶせていた。 澤田彩心(いおな)さんは「種の上に土を優しくかぶせるということを初めて知った。早く大きくなってほしい。お茶にしてみんなで飲みたい」と話していた。 カワラケツメイは秋までに30~50センチに成長するという。種まきは野辺地小でも行われた。 今後は観察しながら水やりや雑草取りをする。9月には収穫体験を行う。
デーリー東北新聞社