「教皇の図書館」へようこそ 写本8万点を所蔵 バチカン
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【6月8日 AFP】世界で最も小さい国、バチカン市国にある「バチカン図書館(Vatican Apostolic Library)」。その館内にあるシスティーナ・ホール(Sistine Hall)は、16世紀末に当時のローマ教皇シクストゥス5世(Pope Sixtus V)により建設を命じられた歴史的に貴重な空間だ。 豪華絢爛に装飾された図書館は写本約8万点を所蔵し、そのうち約2万7000点はデジタル化されている。ダンテ(Dante)の「神曲(Divine Comedy)」の初版の挿し絵を含む、さまざまな著作物や芸術作品を集めた教皇庁のコレクションを閲覧したい学者や学生のために開館している。 バチカン図書館のドン・マウロ・マントバーニ(Don Mauro Mantovani)館長によると、図書館には神学に関するものだけでなく、哲学や法学、医学史や科学、地図学に関する文献まで収蔵されているという。 マウロ・マントバーニ館長は「この図書館を管理する私たちの使命は、収集し、保存し、そして何よりも多くの一般の人が利用できるようにすること。資料の閲覧を希望する学生たちだけでなく、利用可能な画像を調べたいという人々にも利用してもらえれば」と話した。 映像は5月に撮影。(c)AFPBB News