富士宮市から望む富士山

　静岡県富士宮市が3月28日、360度VR動画「富士登山の魅力 360°VR」を公開した。（富士山経済新聞） 　富士山頂上まで登る様子やご来光風景などを360度VR映像で紹介する「富士登山の魅力 360°VR」。市が昨年3月公開した、市の魅力を発信する360度VR動画「富士宮360°VR Fujinomiya The gateway to Mt. Fuji 4K」に続いて製作した。 　動画は、ユーチューブで発信するほか、富士宮の観光スポット、グルメ・特産品などを紹介する特設サイト「富士山観光の玄関口 富士宮市」でも紹介する。4月10日には「富士山富士宮ルート登山MOVIE」「富士山富士宮ルート下山MOVIE」を公開した。 　昨年公開したVR動画の反響について、富士宮市富士山世界遺産課の鈴木岳さんは「製作したコンテンツを活用した体験会やウェブ広告、交通広告などで発信し、約550万人にリーチすることができた。アフターコロナの入込客数増加やブッキングドットコムが発表したアジア太平用地域の旅行者が注目する最新の旅行先トップ10で富士宮市が4位にランクインしたことにも貢献できたと考えている」と話す。 　今回の360度VR動画について、鈴木さんは「前回時期的に撮影が困難だった富士山をテーマに製作を行った。今回の動画は、単純な富士登山の疑似体験だけではなく、麓から山頂に至るまでの文化や自然的な魅力を存分に詰め込んだ、世界遺産たる富士山の魅力を存分に体感できる内容。きれいな景色で取り繕ったものではなく、霧がかかったり、風雨が吹いたりする荒々しい富士山の一面も体験できる。動画をきっかけに富士山を敬う心を育むことで、保全や安全な登山の推進、いつまでも富士山が『世界の宝』であり続けられることにつなげていきたい」と話す。