釧路の鉄道ファン、Nゲージ「SL冬の湿原号」の出来栄え体感
JR北海道の人気観光列車「SL冬の湿原号」(釧網線、釧路―標茶間)の鉄道模型が29日発売となるのを前に、釧路市内のミヤケ模型(北大通13、三宅一明店主)で鉄道模型メーカー「関水金属」(KATO、加藤浩社長・東京)による新製品体験会が開かれ、訪れた鉄道ファンらが一足早く150分の1スケール(Nゲージ)「湿原号」の出来栄えを体感した。 9日に開かれた体験会では、一般向けでは初公開となる湿原号6両編成の模型の実物を展示。北海道のSLならではの雪かき器や、吹雪の中でも視界を得られる旋回窓、発光ダイオード(LED)で炎を再現した客車内のダルマストーブなど、実車の特徴を忠実に落とし込んでおり、鉄道ファンらが模型の目線に合わせて身をかがめ、熱心に車内をのぞき込んでいた。 このほか、同時発売となる同スケールのタンチョウの模型の展示や、ジオラマ製作用素材の実演も行われ、参加者は湿原号と組み合わせて作る情景に思いを巡らせながら、近づく発売日を待ちきれない思いで胸を高鳴らせた。 発売発表と同時に予約したという、かつて釧路工業高等専門学校に通い現在は東京都に住む会社員武藤健さん(29)は「住んでいたまちの列車が商品になってうれしい。とても精巧にできていて、発売日に手に入れるのが楽しみ」と話していた。 価格は機関車と客車の6両セットで3万6300円。機関車単体は1万4300円。