全国2連覇へ「ロボット競技大会」に挑む佐伯豊南高校 強さの秘訣は最新技術とキャリア30年の顧問
10月27日、栃木県で工業を学ぶ高校生たちがロボットの性能を競う大会「全国高校ロボット競技大会」が開かれます。この大会で2023年に初優勝を果たしたのが、大分県の佐伯豊南高校工業部です。2連覇を目指して今回の大会に挑む、佐伯豊南の強さの秘訣とは。 【写真を見る】全国2連覇へ「ロボット競技大会」に挑む佐伯豊南高校 強さの秘訣は最新技術とキャリア30年の顧問
より速く・より正確に物を運ぶことが求められる「ロボット競技大会」
「全国高校ロボット競技大会」には、大分からは8月の県大会を勝ち抜いた上位5チームが出場します。 佐伯豊南高校工業部もそのチームの1つで、部員は3年生4人、1年生6人のあわせて10名で、少数精鋭で活動しています。 大会では決められた時間内でより速く・より正確に物を運ぶことが求められます。 ロボットはロボット自体を移動させるパーツと、モノをつかむパーツに分かれていて、どのパーツにも各校のアイデアがつまっています。
強豪校の秘訣は「部員の工作技術と最新技術」
その大会で2023年に日本一に輝いた佐伯豊南。強さの秘訣の1つ目は、「最新技術を駆使し部品は自分たちで作成」 実は競技で使うロボットの部品はすべて学生が一から作ったものなんです。 物を運ぶパーツには3Dプリンターが使われていますが、豊南の3Dプリンターは作業スピードが速いため何度も試作品を作ることができ、より優れたロボットを生み出すことができるそうです。 コース練習ではロボットを動かしては調整するという作業を繰り返し行いますが、この際ミリ単位の調整が必要となり高度な技術が求められます。 このような部員の工作技術と最新技術が組み合わさることで豊南高校は強豪校となったのです。
顧問は「ロボットのプロ」
さらに、強さの秘訣2つ目は「教師陣がロボットのプロ」 顧問をつとめる江藤勉先生について部員は…。 ◆部長・矢野琉之介さん 「豊南の工業部の魅力っていうのは僕ら部員が頑張っているっていうのもあるんですけど、やっぱり先生方のキャリアがとても豊富で頼りになっている」 「いつもはちょっと不愛想な顔をしてるけど(笑)話してみると時間が経つにつれ溶け込んできて、楽しく会話できるようになっていく先生です」