【過去30年のデータから読み解く2025年のS&P500】2~3年おきに下落の傾向も長期的には平均10%超のリターン 中間選挙のある2026年は要注意か
サイクル的に見ると2025年あるいは2026年に下落する可能性も
2008年以降の上昇と下落の推移を調べていると、2年から3年おきに下落する年を挟んで動いていることがわかります。 2023年と2024年には20%を超える上昇が連続していることから、2025年あるいは2026年には下落の年となる可能性も捨てきれません。 また、4年に一度の中間選挙の年に絞ってS&P500のリターンを平均すると、わずか2.2%となり、全体の平均リターンを大きく下回ります。 これらのデータを踏まえて、筆者は中間選挙の行われる2026年には10%程度の下落も想定しておきたいと考えています。 今回の分析は、過去の傾向をもとにしたものであり、株式市場の動向はこの通りに進むとは限りません。2025年はトランプ大統領の誕生によって、世界経済は大きく変動することが予想されます。そのため、ファンダメンタルズの分析だけで一喜一憂しないように、長期視点でのデータを確認することも重要な分析方法の一つです。 【プロフィール】 森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。1983年、埼玉県生まれ。元美容師。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている。著書に『1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資』(KADOKAWA)がある。YouTube「毎日チャート分析ちゃんねる」やnote(https://note.com/morip)を日々更新中。
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