警察車両の後部座席で顔を隠す容疑者

「子どもの顔が紫色になっています。呼吸がおかしい」 母親からの119番通報を受け、消防隊員が現場へ急行。生後間もない幼児はすぐに病院へ搬送されたが、翌日に死亡が確認されたーー。 「子どもの顔が紫色になって」…24歳男「生後１ヵ月の長男が虐待死か」戦慄の送検写真 埼玉県警捜査１課と武南署は８月21日、傷害致死の疑いで同県草加市に住む無職・河野雄大容疑者（24）を逮捕した。生後１ヵ月の長男Ａちゃんに暴行を加え死亡させたとされる。 「逮捕容疑の事件は、昨年９月９日に起きました。河野容疑者は当時住んでいた埼玉県川口市のアパートの一室で、２人きりだったＡちゃんに何らかの暴力を振るったと思われます。同日の夜７時過ぎに仕事から帰った20代の母親Ｂさんが、すぐ異変に気づき『子どもの呼吸がおかしい』と119番通報したんです。搬送先の病院は、残念ながら翌10日にＡちゃんの死亡を確認。死因は頭部を負傷したことによる蘇生後脳症で、Ａちゃんの脳には重大な損傷があったそうです。 搬送先の病院は『新生児が意識不明の状態で運ばれてきたが虐待の可能性がある』と児童相談所に連絡し、さらに児相が警察に通報。親族など関係者への事情聴取や現場の状況から、河野容疑者の逮捕にいたりました。警察の調べに対し、河野容疑者は『暴力など振るっていない』と話し犯行を否認しています」（全国紙社会部記者） ◆ケンカが絶えなく姉は別居 フライデーのカメラマンは河野容疑者の送検を撮影。警察車両の後部座席では、報道陣に顔を見られないようずっとうずくまっていた。 事件当時、河野容疑者はＡちゃんとＢさんの３人暮らし。しかし直前までは、Ａちゃんの幼い姉も同居していたという。 「河野容疑者とＢさんの夫婦仲は、良くなかったようです。家庭内で激しい口論になるなど、ケンカが絶えなかったとか。警察は河野容疑者に姉へのネグレクト（育児放棄）の疑いがあるとし、何回か児童相談所に連絡しています。家庭で心理的虐待を受ける危険性があると考えた児相により、姉は河野容疑者らと別の場所で暮らし別居していたんです」（同前） 児相はＡちゃんを妊娠していた母親のＢさんを、支援が必要な「特定妊婦」と判断。家庭訪問などのサポートを続けていたが、Ｂさんは河野容疑者の「危険な兆候」について当時から次のように明かしていたという。 「夫（河野容疑者）と一緒に暮らしていくのは、子どものことを考えるとキツいです」 ８月20日には岡山地裁で、交際相手と共謀し６歳女児を布団でぐるぐる巻きにし意識不明にして虐待死させたとする母親の裁判が始まったばかり。幼い子どもと、若い親の関係があらためて問われている。