納得のいかないサイン問題。なぜサインを見破るのは非なのか【張本勲の喝!!】
球界に乱数表を導入したのは近鉄時代の三原監督(背番号70)だった
夏真っ盛りだ。甲子園では交流試合が行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げていたが、勝っても負けても1試合ということで、あっという間に終わってしまった。いつもと違う夏の甲子園ではあったが、それでも甲子園で戦えたことは最高の思い出になっただろう。 一方、プロ野球ではヤクルトの小川泰弘投手が8月15日のDeNA戦(横浜)でノーヒットノーランを達成した。現在の日本のプロ野球はボールがよく飛び、打高投低の時代となっている。打者有利の中で1本のヒットも許さなかったのだから、大きな価値があると思う。 さて、今回はサイン盗みについて書いてみたい。このテーマについてはいろいろと言われているが、私の考えを先に述べておく。 サイン盗みは是か非か。どちらですかと聞かれたら、私の答えは是となる。ただしこれは言葉のとらえ方の問題だ。使い方が間違っている。「サイン盗み」というから聞こえが悪くなる。私に言わせれば「サイン盗み」ではなく「サイン解読」だ。相手の出すサインを盗むのではなく・・・
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週刊ベースボール