日テレ岩田、TBS田村…テレビ局スタッフ座談会「次世代バラエティ女王アナ」1位に輝いた逸材の名前
バラエティ番組から看板アナへ
久しくアナウンサーの王道と言われてきた報道番組ではなく、バラエティ番組で成功を収めて局の看板アナに昇り詰めるという″出世コース″が定着しつつある。その代表格が、テレビ朝日の弘中綾香アナ(33)であり、日本テレビの水卜麻美アナ(37)だ。 【画像】ポスト水卜麻美&弘中綾香は誰だ!次世代人気女子アナ「素顔写真」 バラエティでは、お笑い芸人などの共演者からの無茶ぶりにユーモアをまじえて応えるアドリブ力と、乱れがちな番組進行をスムーズに仕切る冷静さ、視野の広さなど高度な技術が求められる。 現在、タレント顔負けの人気と実力を兼ね備えた弘中アナ、水卜アナが女王として君臨しているが、両者ともに結婚。後継者の育成が急務となっている。 そこで今回、FRIDAYは放送作家のA氏、バラエティ番組ディレクターのB氏、バラエティ番組プロデューサーのC氏、キー局編成担当者のD氏の4人を招き、次世代バラエティ女王アナになりうる逸材はいるのか、誰が最右翼なのか、徹底討論してもらった。 ◆″若き猛獣使い″ A氏「水卜アナ後継者は、日テレの後輩、岩田絵里奈アナ(29)で決まりでしょう。かつての『スッキリ』では加藤浩次(55)、『世界まる見え!テレビ特捜部』でも所ジョージ(69)やビートたけし(77)ら、大物を向こうに回して、まったく物怖じするところがない。日テレでは″若き猛獣使い″と呼ばれています」 B氏「明石家さんま(69)の前で、ドラマ『アンフェア』(フジ系)での篠原涼子(51)の名セリフ、『バカヤロウッ!』のモノマネを披露したこともありましたよね。『度胸のあるアナウンサーだ』としてスタッフの間で有名です。バラエティアナには個性的なキャラクターが必要とされますが、あまりにも個性を出しすぎると共演者から嫌われるし、番組の進行もスムーズにいかない。岩田アナは自分を目立たせる時と共演者を活かす時の押し引きが絶妙。キー局の若手アナの中では、一番じゃないでしょうか」 C氏「TBSの田村真子アナ(28)も前に出るタイミングと裏方に徹するタイミングの見極めが抜群に上手いね。クールでサバサバしている印象が強かったんだけど、一変しました。『ラヴィット!』に出るようになってガラッと印象が変わった。MCの川島明(45)が試食するハズだったハンバーグを食べてしまったり、象の家族愛を描いたショートアニメを見て共演者が引くぐらい号泣したり。普通っぽいトコもあるんだって視聴者に伝わって人気が急上昇した」 D氏「普通に考えれば、生放送の情報番組で女子アナが号泣するなんてただの放送事故ですよ。でも、田村アナは批判されることなく、むしろ好感度が上がっている。人によっては『演出で泣いてるんだろ』と邪推されかねませんが、田村アナはあざとさがない。『本当に感動して泣いているんだ』と思ってもらえるのは彼女の人柄ゆえ。ただ、岩田アナに比べると少し受け身な印象がありますね。『ラヴィット!』の打ち合わせでも、川島が決めたことには絶対に従いますから。共演者を翻弄するようなコメント力やアドリブ力を身につけたいところですね」 B氏「テレ東の田中瞳アナ(28)は、水卜アナや弘中アナに負けない強いタレント性を持っていると思います」 A氏「テレ東の女子アナたちにとっての登竜門『モヤモヤさまぁ~ず2』の4代目アシスタントを見事にこなしていますね。『さまぁ~ず』の無茶ぶりや収録中に起こるハプニングへの対応力が高い。この番組で活躍できるかどうかがその後のキャリアを左右するといっても過言ではない。実際、″歴代最強″と言われている初代アシスタントの大江麻理子アナ(45)は同局の看板アナに成長しています。ロケ中に即興ソングを披露したり、尻文字に挑戦したりと、常に前のめりな田中は高評価です」 D氏「アドリブができるし度胸もあるよね。それでいて高飛車な感じがなく自然体なところも魅力。テレ東には、鷲見玲奈アナ(34)や池谷実悠アナ(28)など野心を感じさせるタイプが多かった。視聴者や共演者には良く思わない人もいるでしょう。田中アナのような人当たりのいい、万人に愛されるタイプは、局としても使いやすい」 ◆″セミプロ″たちの群雄割拠 C氏「最近のトレンドだけど、学生時代にアイドルやタレントをしていた″セミプロ″アナが増えたよね」 B氏「実は、私のイチオシがまさに″セミプロ″のフジテレビの佐久間みなみアナ(26)なんです。’20年の入社以来、報道や情報番組を担当していたのですが、今年1月から『全力!脱力タイムズ』に出演し始めて、″バラエティもできる″ところを見せた。我々スタッフの評価は『芸人がどうやって笑いを取ろうとしているのかを汲み取れるアナ』です。学生時代からピーター(72)や優木まおみ(44)が所属する生島企画室でタレント活動をしていたため、芸能人慣れしているのでしょうね。MCの有田哲平(53)の信頼も厚い」 A氏「芸能人慣れなら、元乃木坂46のテレビ朝日・斎藤ちはるアナ(27)も負けていない。『タモリステーション』でサッカーW杯をテーマにトークした時なんて、あのタモリ(79)に矢継ぎ早に質問して、大量のコメントを引き出していますから。元アイドルだけあって華もあるから、画がにぎやかになるのもいい」 D氏「まだまだ経験不足ではありますが、櫻坂46のメンバーだったフジテレビの原田葵アナ(24)にも注目しています。昨年から『ぽかぽか』の進行に抜擢されましたが、MCの『ハライチ』とアイドル時代にグループの冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレ東)で共演しているからか、地に足の付いたやり取りができている。岩井勇気(38)が櫻坂時代の恋愛について突っ込んだ質問をした際も、上手くかわしつつ笑いを生み出していました。アイドル時代のファンも一定数いるから、視聴率アップも期待できる。まだ2年目なのにこの風格。今後に期待大です」 C氏「『めざまし8』のメインキャスターを務めている小室瑛莉子アナ(25)もいい。エース格である永島優美アナ(32)の後任だったから、当初は『荷が重い』という声が多かったけど、いまやフジの朝の顔としてすっかり定着。金曜日の進行を務める『ぽかぽか』では『ハライチ』の二人と息がピッタリのやり取りを披露している。リハーサルに遅刻するなどたまに天然な一面を見せていて、そのギャップが『ぽかぽか』の視聴者にウケてるのかもね」 ◆″汚れ仕事″もする体当たりアナ A氏「純粋な面白さだけでいうなら、フジの杉原千尋アナ(28)が若手ナンバーワンじゃないですかね。あるドッキリ番組で勝手に体重を測定された杉原アナが体重をテレビで公開しない代わりに、肌色の全身タイツにふんどし姿で芸人のモノマネをしたのは衝撃でした……」 B氏「『タレントでもないのに、女子アナに何をやらせるんだ』と炎上しましたよね(笑)。杉原アナは『何でもやらせてください』が口癖。他の女子アナがやりたがらない″汚れ仕事″を率先してやる。以前、本人は周囲に『アナウンス力に自信がない』と悩みを相談していたんです。『そのぶんバラエティで頑張りたい』と。彼女のアグレッシブな姿勢は、『とんねるず』の石橋貴明(62)や明石家さんまといった大物たちからも一目置かれているそうです」 C氏「杉原アナは熱狂的なファンがつきそうだけど、水卜アナや弘中アナのような女王になるのは難しいと思う。彼女たちの跡を継ぐアナは、正統派でありながらちょっとしたアドリブが言えたり、無茶ぶりに応えたりできるタイプのはず」 B氏「同じフジの、井上清華アナ(29)はまさにそのタイプじゃないですかね!? 現在、『めざましテレビ』と『ホンマでっか!?TV』というフジの看板番組を担当しています。情報番組もバラエティも両方こなせる器用さは、水卜アナを彷彿とさせます。『ホンマでっか!?TV』では少しでも間が発生するとさんまが話し出してしまうから、進行に苦労していたようですが、最近は持ち前のサバサバした性格を活かしてさんまを上手く料理している。元々、″フジの次期エース″として局内では将来を期待されていた実力派。ようやく脚光を浴びてきたな、という印象ですね」 D氏「フジばかりが目立ちますが、TBSの佐々木舞音アナ(26)も負けてないですよ。今年5月、『THE TIME,』で共演した大先輩の安住紳一郎アナ(51)から突如、『朝日がサンサン。おはようさん。グッドモーニング佐々木さん!』と韻を踏んだコメントでラップバトルを仕掛けられても動じず、『安住さんは今日もご機嫌さん』とアンサーを返してスタジオが沸きましたから。まだキャリアは浅いのに、『盛り上げ方をわかってる』と評価を上げました。元準ミスソフィアで、モデルとしても活動していた美形でかつ、愛嬌もある。逸材ですよ」 A氏「『ミュージックステーション』のサブMCを担当する鈴木新彩(さらさ)アナ(24)は、タモリとの初対面から音楽トークで盛り上がって高いトーク力を見せた。愛らしいルックスも相まって、局内では″ポスト弘中″と囁かれています」 侃々諤々の議論の末、4氏と協議して選出した「次世代バラエティ女王アナ」の1位は満場一致で岩田アナに決定。2位に田村アナ、3位に田中アナがランクインした。彼女たちが、ポスト水卜アナ・弘中アナの最有力だ。一方、4位以下のアナたちの中からも、各局のバラエティを担うスターが誕生するかもしれない。 次世代のバラエティ女王アナの座を巡って、熾烈な争いはこれからも続く。 『FRIDAY』2024年10月18・25日合併号より
FRIDAYデジタル