<春に駆ける’22センバツ>選手紹介/12 聖光学院・杉山由朗捕手/只見・羽染治輝捕手 /福島
◇先輩越えるため努力 聖光学院・杉山由朗(すぎやま・よしろう)捕手(1年) スタメンマスクをかぶる山浅龍之介(2年)を越えようと日々練習に励む。「(山浅さんは)守備や打撃はもちろん、投手に声をかけるタイミングや接し方がうまい」と分析し、ベンチから先輩の技術を盗もうとしている。 寮の部屋では、狭いスペースでできる腹筋や腕立て、体幹トレーニングに黙々とはげみ、技術向上のため貪欲に取り組んでいる。 趣味はサッカー観戦。中でも海外で活躍する南野拓実(リバプール)のファンだ。「ワールドカップ(W杯)アジア最終予選サウジアラビア戦の先制ゴールにはしびれた。ハングリー精神旺盛な姿勢がかっこいい」と語る。 好きな言葉は、災難や不幸を逆に利用して、いい結果に結びつけることを意味する「禍(わざわい)を転じて福と為す」 177センチ、74キロ。捕手。右投げ左打ち。 ◇選球眼と元気の良さ 只見・羽染治輝(はそめ・はるき)捕手(1年) 捕手登録だが、昨秋は試合途中から外野手として出場した。打席数が少ない中でチームトップタイの3四球を選ぶなど、選球眼が良く、準々決勝ではスタメンで起用された。 元気の良さが長所。ベンチでもチームを鼓舞する声を出す。ブルペン捕手も務め、「投手が気持ちよく投げられるように心がけている」。投球練習を受ける時は、投手の気持ちをもり立ててマウンドに送り出す。 2歳違いの兄宗都さんは前主将。好きな言葉は漫画「スラムダンク」の安西先生が話した「あきらめたらそこで試合終了ですよ」。漫画の連載終了後に生まれたが、家には全巻そろっている。 上半身の肉体美を競うフィジークの選手に憧れ、「筋トレが好きなのでなってみたい」という。=つづく 162センチ、59キロ。捕手、外野手。右投げ左打ち。