キャンプ場で開いた結婚式で進行する濱島さん（右）

　長野県飯田市山本の服飾デザイナー濱島由香さん（42）がプロデュースしたガーデンウエディングが27日、豊丘村神稲の野田平キャンプ場で開かれた。起業家講座に通って準備を進めてきたプロデュース事業の第1弾。濱島さんは「不安もあったけどすてきな結婚式ができた。今後の自信になった」と成功を喜んだ。 　飯田市出身の濱島さんは高校生の頃からガーデンウエディングに憧れがあったといい、昨年度、飯田市主催の「いいだ女性起業家養成講座」に参加して事業を構想。豊丘村などの協力を受けて同キャンプ場での開催にこぎ着けた。 　会場の空間づくりでは、デザイナーや花屋とアイデアを出し合って「自然を生かした非日常感あふれる空間」を実現。木々をロープでつないで造花をあしらうなど野外ならではの環境を活用した。 　飯田市の新郎新婦の挙式で、友人や家族ら約30人が参列。緑の中で人前式やパーティーを行い、二人の記念日を祝福した。 　新郎（24）は「緑と青空が見えて開放的だった。忘れられない日になった」と話した。 　濱島さんは「たくさんの人に協力してもらって夢を実現することができた」と関係者への感謝を口にし、「自然の中では時間がゆっくりに感じる。参加者の皆さんもリラックスした様子だった」とガーデンウエディングの魅力に改めて目を向けた。 　今後は市町村との連携も視野に入れ、一般社団法人を立ち上げて事業を進める計画。現在、第2弾の開催に向けて松川町のリンゴ農園と話を進めているという。