ファーストリテイリングとUNHCR、難民を支援するパートナーシップを締結 年間1,000万枚の衣料支援や緊急支援、自立支援などを実施
ファーストリテイリングと国連難民高等弁務官事務所(以下、UNHCR)は、深刻化する世界の難民問題への対応を強化するため、4年間にわたる新たなグローバルパートナーシップの合意書を締結したことを発表した。
同社は2006年から、UNHCRと連携し世界の難民・国内避難民への衣料支援を実施している。2011年には、より包括的に世界の難民・国内避難民問題の解決に寄与するため、アジアの企業として初めてUNHCRとグローバルパートナーシップを締結。
これまでに、世界80の国と地域の難民など服を必要とする人々に5,050万点以上の衣料支援を実施するとともに、世界各地で難民の自立支援や緊急支援に取り組んできたとのことだ。
今回のパートナーシップの強化に当たり、同社はさらなる支援の拡大を約束したという。
■取り組み詳細
●4年間で総額600万USドルの拠出 4年間で総額600万USドル(約9億円)を拠出し、衣料支援・緊急支援・自立支援・コミュニケーション活動など多岐にわたる活動を支援。
同社とUNHCRが2022年11月から、バングラデシュのコックスバザールにある世界最大規模の難民キャンプでの、ロヒンギャ難民の女性を対象とする自立支援プロジェクトを展開しており、パートナーシップの重点活動のひとつに位置づけているという。
パートナーシップからの資金拠出に加え、「PEACE FOR ALL」プロジェクトの収益金の寄付や同社従業員のフィールド派遣など、多角的な支援を実施するほか、UNHCRからの緊急支援要請が発生した場合には、追加で必要な支援を実施するとのことだ。
●PEACE FOR ALLプロジェクトの収益金の寄付 ユニクロの「PEACE FOR ALL」は、「世界の平和を心から願い、アクションする」という想いのもと展開するチャリティTシャツのプロジェクト。ユニクロを展開する同社が、利益の全額(1枚あたり20%相当)を、UNHCRをはじめとする3団体に均等に寄付するという。