秋場所で新入幕 白熊 強く愛らしく 古里の応援胸に 若元春西前頭3枚目 若隆景東前頭7枚目
県相撲連盟の宮田弘幸会長(70)は「技術とパワーを兼ね備え、今後の活躍も楽しみ。若元春関、若隆景関と賜杯を争うような展開となり福島県の相撲熱を一層盛り上げてほしい」と期待した。 ■後輩大の里に対抗心 「いずれ優勝決定戦で」 新入幕を果たした白熊は同部屋で中学、高校、大学の1学年後輩に当たる、西関脇大の里(24)へ対抗心をにじませ、さらなる飛躍を誓った。 ―幕内で対戦したい力士は。 「大の里は後輩だが、すごい力士だ。一日でも早く追い付き、いずれは優勝決定戦で当たりたい」 ―名古屋場所で十両優勝した原動力は。 「稽古で親方に胸を貸してもらったことが大きかった。全く押すことができず、『これまで稽古した気でいたんだな、変わらなければいけない』と思い直し、稽古量を増やした。大の里の存在もある」 ―来場所の意気込みを。 「まずは勝ち越す。自分の相撲がどれだけ通用するか、挑戦者の気持ちで思い切りぶつかる」
福島市出身の「大波3兄弟」次男の若元春(30)=本名・大波港、荒汐部屋=は東前頭2枚目から西前頭3枚目に番付を下げた。三男の若隆景(29)=本名・大波渥、同=は東前頭14枚目から同7枚目に上がった。新十両昇進を決めていた大青山(24)=本名・アスハダ、同、中国・内モンゴル自治区出身=は東幕下2枚目から東十両12枚目となった。 若元春は先場所、3日目から3連敗、8日目から6連敗を喫し、6勝9敗で2場所連続の負け越しとなった。「自分らしい相撲を一から見つめ直して、地元の人たちの応援を力に変えられるように頑張りたい」と巻き返しを誓った。 若隆景は6場所ぶりの幕内復帰となった先場所で連敗なしと安定した取組が光った。11勝4敗で11場所ぶりの2桁勝利を記録し、健在ぶりを見せた。「しっかり稽古して良い相撲が取れるよう、準備していきたい」と抱負を述べた。