女子児童を連れ去ろうと…ランドセル奪い逃走 逮捕の男は黙秘 “不審者”情報 警察は把握も注意喚起せず
長野県岡谷市で登校中の女子児童を連れ去ろうとしたとして逮捕された男が送検された。警察は少し前から「不審者」の情報を把握していたが、「子どもや女性が声をかけられる」などの情報ではなかったため注意喚起などはしていなかったことが分かった。 【画像】自称・タカハシナオキ容疑者 身柄を検察庁へ
児童が抵抗…ランドセル奪い逃走
未成年者略取未遂の疑いで、7月3日に逮捕された住居・職業不詳の自称タカハシナオキ容疑者。4日、身柄を検察庁に送られた。 容疑者は2日朝、岡谷市湊の路上で1人で登校していた女子児童の手を引っ張るなどして連れ去ろうとした疑いが持たれている。 女子児童は大声をあげ、持っていた防犯ブザーを鳴らして抵抗したため、容疑者はランドセルのみを奪って逃げたとみられる。 児童にけがはなくランドセルも現場近くで見つかった。
最近…「変な人が、気を付けろ」
その後の調べで容疑者は県外から岡谷市周辺に来て犯行に及んだ可能性があることが捜査関係者への取材で分かった。 ただ、事件については黙秘を続けているという。 今回の事件との関連は分かっていないが、現場周辺では最近、不審者が目撃されていた。 近所の住民は、「1週間か10日前、変な人がいるから気を付けろとは言っていた」と話す。
不審者情報 警察は把握も注意喚起せず
警察も不審者情報を把握し付近のパトロールなどを行っていた。 ただ、子どもや女性が声をかけられたり追いかけられたりするような情報はなく、県警の「ライポくん安心メール」などで注意喚起はしていなかった。
市教委は把握しておらず
このため市の教育委員会は「不審者情報」を把握しておらず、保護者などへの連絡はなかったという。 市教委によると、通学路では地域住民などによる見守り活動が行われているが、交通量が多い場所などに限られ、今回の現場近くでは行われていなかった。 今後、見守りなどの対策について改めて検討することにしている。 また今回、女子児童が防犯ブザーを鳴らしたことで容疑者が去ったとみられ、各学校に対し児童に改めて使い方などを教えるよう通知したという。 (長野放送)
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